先週読んだ小説の新刊書
この週末は広く報じられている米国連邦政府のシャットダウンの影響で米国雇用統計が出ず、何となく気が抜けた雰囲気が漂っています。実は、国際通貨基金 (IMF) の「世界経済見通し」 World Economic Outlook の分析編、第3章 Chapter 3: Dancing Together? Spillovers, Common Shocks, and the Role of Financial and Trade Linkages と第4章 Chapter 4: The Yin and Yang of Capital Flow Management: Balancing Capital Inflows with Capital Outflows がすでに先週初めに公表されていて、チラチラと目を通し始めているんですが、週末なのでこのブログには取り上げる気になりません。ということで、今日のエントリーは軽く先週読んだ小説の新刊、以下の2冊です。
まず、綾辻行人『Another エピソードS』(角川書店) です。もちろん、私は本編というか、前作の『Another』も読んでいますが、続編が出版されるとは予想もしていませんでした。主人公ではないかもしれませんが、主要な登場人物は前編と同じで見崎鳴です。ミステリと言うか、ホラーと言うか、独特の小説です。出版社の特設サイトでは、本作を楽しむ3つのポイントとして、「孤高の異能少女・見崎鳴ふたたび!」、「今回のパートナーは、記憶を失った幽霊!?」、「エピソードSの『S』とは?」の3つが上げられていました。たぶん、前編を読んでおく方がいいと思います。前編の方が出来がいいです。
次に、市川拓司『こんなにも優しい、世界の終わりかた』(小学館) です。私はこの作者の作品は『いま、会いにゆきます』しか読んだことがありませんが、基本的に同じジャンルと考えてよさそうです。すなわち、ファンタジー恋愛小説です。『いま、会いにゆきます』はタイム・トラベルのファンタジーでしたが、この『こんなにも優しい、世界の終わりかた』では世界が終末を迎えます。今までに例がないわけではなく、例えば、伊坂幸太郎『終末のフール』なんかがそうです。ともに旅を続け、自らを「チンピラ」と称する瑞木のキャラにも共感を呼びそうです。
ジェフリー・アーチャーによるクリフトン年代記『時のみぞ知る』と『死もまた我等なり』や万城目学『とっぴんぱらりの風太郎』も積読状態なので、なるべく早めに読みたいと考えています。
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