ウェイン・ショーター「ウィズアウト・ア・ネット」を聞く
ウェイン・ショーター「ウィズアウト・ア・ネット」を聞きました。ブルー・ノートから出ています。どうして聞いたかというと、私が毎月購読しているヤマハの「Jazz Japan」の Award 2013 で Album of the Year を授賞されたからです。去年の今ごろの2月にこのアルバムが出たのは知っていて、それなりに注目しないでもなかったんですが、さすがに80歳を超えるジャズ・プレーヤーですから、なんとなく等閑視していたのが事実です。まさか、昨年の Album of the Year に選ばれるとは想像もしませんでした。収録曲は以下の9曲です。
- Orbits
- Starry Night
- S. S. Golden Mean
- Plaza Real
- Myrrh
- Pegasus
- Flying Down to Rio
- Zero Gravity to the 10th Power
- (The Notes) Unidentified Flying Objects
1曲めはマイルス・デイビスのクインテットのころに録音していますし、4曲めはウェザー・リポートのころの曲です。聴き比べたわけではありませんが、もともと理屈っぽい音楽だった気がしないでもありませんが、さらに線が細いと感じてしまいました。肺活量を必要とされる管楽器奏者の年齢的な限界かもしれません。あるいは、私の方で勝手にそう思って聞いているだけかもしれません。2011年11月27日にソニー・ロリンズの「ロード・ショウズ vol.2」を取り上げましたが、私は元気よく吹くだけがテナー・サックスとは思いませんし、線が細くてもウェイン・ショーターのようにみなぎる緊張感を表現できるジャズ・ミュージシャンはそれほど多くないと思います。下の動画の Orbits は私にとってはもっとも印象的な曲のひとつでした。
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