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2014年3月 5日 (水)

マンキュー教授のブログのマネ - 人間は40歳ころにピークを迎えるのか?

昨日に続いて、やや帰りが遅くなったので、今夜はマンキュー教授のブログのマネで軽く済ませておきたいと思います。ということで、やや旧聞に属する先週のトピックですが、マンキュー教授のブログの2月27日付けのエントリー It is all downhill after 40 では、ノースウェスタン大学のジョーンズ教授らが Handbook of Genius という本の、たぶん、チャプターとして書いた以下のリファレンスからグラフを引用してエントリーを構成しています。

マンキュー教授のブログでは下のグラフを引用して、その出典を明記しているだけで、何のコメントもないんですが、要するに、ノーベル賞受賞者でも偉大な発明家でも、人間40歳がピークでその後は一気に落ちる、ということを主張したいんだろうと私は想像しています。マンキュー教授の意図はそう大きく間違っていないんだろうと思いますし、自分の人生を振り返って、人間40歳がピークというのは確実にそうだと私は実感します。

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なお、マンキュー教授が直接引用しているのは最初にお示ししたペーパーなんですが、実は孫引きで、最初に示したリファレンスのグラフは下の論文を出典にしていたりします。なお、上のグラフは下の論文の p.2 Figure 1. Age Distribution of Great Innovation に当たります。

マンキュー教授のブログは上のグラフ1枚だけなんですが、私のブログではもう少しお愛想をつけて、上の論文から p.6 Figure 4. Maximum Likelihood Estimates for the Potential to Produce Great Innovations as a Function of Age を引用すると以下の通りです。1900年時点で推計したところピークは30歳そこそこだったんですが、2000年時点では40歳まで延びています。平均寿命の延伸とともに人間としてのピークも後ズレしているわけです。ある意味で、当然です。

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私はとっくに50歳を超えましたので、マンキュー教授の表現を借りれば downhill を真っ逆さまに落ちているところだというのは自分でも分かっています。ひょっとしたら、自覚しているだけマシなのかもしれません。それにしても、こういった研究成果を見せられると、何かにつけて若年層を声高に批判する高齢者にはなりたくないと自戒しています。ついでながら、マンキュー教授のような著名なエコノミストでもグラフの孫引きなんぞをするんだという事実も判明して、私自身の研究成果では軽く許されそうな気がしてなりません。

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