BCG による Global Asset Management 2014 から図表をながめる
先週7月17日に、Boston Consulting Group (BCG) から Global Asset Management 2014 と題する資産運用市場に関するリポートが発表されています。サブタイトルは Steering the Course to Growth とされており、資産運用市場も金融危機を乗り越えて拡大しつつあるような雰囲気です。2013年末の資産運用高は68.7兆ドルと昨年に続いて2年連続で過去最高を記録しています。リポートでは Five "New New Normal" Trends として以下の5点を上げています。
Five "New New Normal" Trends
- Regulatory Change
- The Digital and Data Revolution
- More Demanding Investors with a Growing Preference for Nontraditional Assets
- New Competitors Providing Nontraditional Assets
- Globalization
特に、毎年取り上げている興味あるリポートでもありませんし、私のようなしがないサラリーマンには多額の資産運用なんて関係ない世界なのかもしれませんが、決して覗き見趣味に陥ることなく、いくつか図表を大雑把にながめておきたいと思います。
上の図表は地域別の運用資産残高の推移です。世界全体では左端に見える通り、2012年末の60.9兆ドルから2013年末には68.7兆ドルに+13%増となっています。右上が日本と豪州を合わせた額であり、2012年末の5.2兆ドルから2013年末の6.2兆ドルへと+18%増と示されています。2013年末で見て、北米の資産運用残高がほぼ世界の半分を占めています。
先に引用した Five "New New Normal" Trends の中に出て来る "Nontraditional Assets" というのが目立つんですが、上のグラフは残高でも流入のフローでも伝統的な資産運用がシェアを失っているのを示しています。ただし、欧米ではこの業界の特徴のひとつである「勝者総取り」(winner-takes-all) のトレンドは弱まっている (slow) と報告されています。
特に、だからどうだというわけではありませんが、ざっと図表をながめておきました。何となく、野球で言えばローテーションの谷間の扱いで、リポートの詳細を解説しようとする意図も能力もありません。悪しからず。
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