今週のジャズは山中千尋の選ぶ「My Favorite Blue Note」
今週のジャズは山中千尋がコンパイルした「My Favorite Blue Note」です。まず、収録曲とミュージシャンは以下の通りです。
- Low Life/Donald Byrd
- Two Mile Run/Duke Pearson
- The Preacher/Jimmy Smith
- Candy/Lee Morgan
- Maiden Voyage/Bobby Hutcherson
- This I Dig of You/Hank Mobley
- Summertime/Yamanaka Chihiro
- Soul Searchin'/Horace Silver
- Ruby My Dear/Thelonious Monk
- Children of the Night/Art Blakey & The Jazz Messengers
- Dear Old Stockholm/Jutta Hipp
- Little Girl Blue/Thad Jones
- Don't Know Why/Yamanaka Chihiro
見れば分かりますが、7曲めの「サマータイム」と13曲めの「ドント・ノー・ホワイ」は山中千尋自らが新録音に臨んでいます。まあ、小説になぞらえれると書下しの章といえるかもしれません。また、3曲めの「ザ・プリーチャー」をはじめとして、全13曲、山中千尋の新録音を除いて実質的に11曲のうちの4曲がモノラルだったりします。それだけ古い曲も含めて、よく知られた名曲の名演奏が並んでいるんですが、11曲めの「ディア・オールド・ストックホルム」を弾いているユタ・ヒップというピアニストは不勉強にして知りませんでした。また、5曲めにボビー・ハッチャーソンが演奏する「処女航海」が入っていて、確か、同じようなベスト盤で「ビューティフル・ジャズ」にも同じ曲が収録されていたように記憶しているんですが、やっぱり、この曲は作曲者であるハービー・ハンコックの同名のアルバムに収録されている曲を私はもっとも高く評価しています。
こういったジャズのベスト盤を選定する場合、特に日本では、「コーヒー・ブレイク・ジャズ」のシリーズが典型なんですが、ボーカル曲をかなり多く入れてしまうCDがたくさんあるような気がします。さすがに、このアルバムは山中千尋が選んでいますからボーカル曲がものすごく少ないです。そういう意味も含めて、私好みであり、ウォークマンに入れて熱心に聞いています。
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