野村総研「金融資産保有調査」に見る日本の富裕層やいかに?
今週の火曜日11月18日にの野村総研から我が国における2013年の純金融資産保有額別の世帯数と資産規模の推計結果が公表されています。結果は、ニュースリリースのタイトルに従えば、「日本の富裕層は101万世帯、純金融資産総額は241兆円」ということになります。
まず、上の画像は野村総研のサイトから引用した2000年から2013年までの「純金融資産保有額の階層別にみた世帯数と各層の保有資産規模の推移」です。毎年調査ではないようですから、調査年は少し飛ばされているのもあります。超富裕層、富裕層、準富裕層、アッパーマス層、マス層の定義は画像の上のピラミッドのように見えるパネルの左側にある通りです。「日本の富裕層は101万世帯」というのは、純金融資産5億円以上の超富裕層5.4万世帯と1億円以上5億円未満の富裕層95.3万世帯の合計です。
最初の画像の下半分の表から、ざっくりと各層の1世帯当たりの純金融資産保有額を計算してプロットしたのが上の棒グラフです。有効数字は2ケタくらいかもしれません。ついでに、世帯当たりの純金融資産保有額の格差、すなわち、超富裕層/マス層と超富裕層/アッパーマス層の比率を計算して折れ線グラフで示してあります。サブプライム・バブル期にジワジワと拡大していた格差がリーマン・ショックとともに弾けましたが、最近時点ではこの格差はバブル崩壊前の水準に戻っていたりします。
特に大きな含意はなく、やや興味本位かも知れませんが、週末前の軽い話題としてご紹介しておきます。なお、我が家は野村総研の定義に従えば当然ながら世間の8割を占める金融資産3000万円未満のマス層に属しており、それどころか、住宅ローンを背負っていますので、純金融資産はマイナスだったりします。
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