マクロミル「2015年 新成人に関する調査」に見る今年の新成人やいかに?
やや旧聞に属する話題かもしれませんが、先週1月8日にネット調査大手のマクロミルから「2015年 新成人に関する調査」の結果が公表されています。私の記憶が正しければ、新成人に関する意識調査については、一昨年2013年はマクロミルを、昨年2014年はマクロミルの結果がまだ出ていなかったのでセイコー・ホールディングスの調査結果を、それぞれ取り上げたところ、今年はマクロミルに回帰しました。まず、マクロミルのサイトから調査結果のトピックスを8点引用すると以下の通りです。
トピックス
- "日本の未来"は「明るい」と思う34%、昨年よりも10ポイントダウン
- "自分の未来"は「明るい」と思う68%、昨年よりも5ポイントアップ
- これからの日本の政治に「期待できない」81%
- 7割が、自分たちの世代が"日本を変えてゆきたい"
- 「国民年金は、将来、自分がもらえるか不安」91%
- パソコンの所有率、昨年の新成人よりも大幅減
スマホはiPhoneが43%で9ポイントの大幅増- 2015年新成人のSNS利用率96%、昨年に比べ 5ポイント増
「LINE」は93%、「Twitter」は74%が利用- 今後の活躍に期待する新成人ランキング
1位「羽生結弦」、2位「大谷翔平」、3位「佳子さま」、1-2位をアスリートが独占
なかなか興味深い結果だと思いますし、何となくですが、定点観測的に新成人の意識調査を見ていますので、ネット調査のサンプル500ですから、それなりにバイアスは大きいとは考えられるものの、今年もいくつかグラフを引用しつつ、簡単に取り上げておきたいと思います。
まず、マクロミルのサイトから 日本の未来 と 自分の未来 のグラフを合体させたのが上の画像です。昨年2014年と比較して、日本は明るくない方向に、自分は明るい方向に少し割合が変化しています。見れば明らかですが、「どちらかといえば」の層で「明るい」から「暗い」にスウィングしているのが見て取れます。これがそのまま10%ポイントのスウィングにつながっています。興味あるのは理由なんですが、暗いと思う理由では、「少子高齢化が進んでいるから」、「政治が良くないから」、「国の借金が膨らんでいるから」などが主な理由として上げられているようです。自分の未来に関する下のパネルの吹出しは「10ptダウン」となっていますが、どう見ても「5ptダウン」だと思います。上のパネルの吹出しを使い回した単純ミスと受け止めています。日本の未来に比べて、自分の未来は「どちらかといえば」のない「明るい」が大きく増加しています。単純に楽観的なだけかもしれませんが、今年の新成人には大いに期待したいと私は考えています。
次に、同じくマクロミルのサイトから 「日本の政治」への期待度 と 自分たちの世代が日本を変えていきたいか の2つのグラフを合体させています。カギカッコ付きの「日本の政治」には期待度低いものの、自分たちの世代が日本を変えていく気概は「やや」付きながら「そう思う」という割合が高いのは例年の通りです。この点でも私は新成人に毎年大きな期待を寄せています。それから、引用した8点のトピックスの5番目以下の詳細については省略します。でも、2点だけ図表なしで言及しておくと、デジタル機器の保有については、ネット接続という意味なんだろうと思いますが、パソコンが減ってスマホやタブレットが増加しています。そうなんだろうと思います。また、今後の活躍に期待する新成人については、2番目に日本ハムの大谷選手が入っているんですが、我が阪神タイガースの藤波投手も7位にランクインしています。
マクロミルのサイトにあるプレス・リリースだけでなく、調査結果詳細レポートPDFもアップされています。ご参考まで。
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