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2015年1月22日 (木)

今年の賃上げ予想やいかに?

かなり旧聞に属する話題かもしれませんが、今年の春闘賃上げに関して、先週1月14日に第一生命経済研究所から「春闘賃上げ率の見通し」と題するリポートが公表されています。昨年の+2.19%から、今年は+2.40%と昨年を上回るベースアップを予想しています。まず、リポートから春闘賃上げ率の推移のグラフを引用すると下の通りです。

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今春闘については、連合ではすでに12月2日に「2015春季生活闘争方針の決定について」と題するプレスリリースを発表しており、賃上げ+2%以上、定昇込みで+4%以上、との賃上げ要求を決め、時短及び政策・制度実現の取組みとともに3本柱とした春季生活闘争方針を決定しています。昨年の春闘の要求が+1.0%でしたから、かなり高い要求だと受け止めています。加えて、政労使の三者のうちの残る政府は昨年から賃上げには積極姿勢を見せていますし、企業サイドでも円安を受けて製造業では企業収益は改善を示しています。非製造業は内需の低迷で一部に収益悪化も見られますが、企業サイドの収益はまずまずと考えるべきです。さらに、規模の小さい企業では人手不足の影響も出始めているように聞き及びます。従って、賃上げのバックグラウンドはほぼ整った気もします。

3月いっぱいで消費増税に伴う物価上昇の影響は一巡しますし、昨年以上の賃上げが実現すれば、原油価格下落に伴う物価上昇率の鈍化もあり、家計における実質賃金ないし実質購買力はかなり高まることから、今年の消費が期待できるんではないかと受け止めています。

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