ドラマ「最後の証人」を見る!
昨夜9時から放映のテレビ朝日のドラマ「最後の証人」を見ました。原作は柚月裕子、佐方貞人シリーズの第1作であり、佐方が検事を辞めて弁護士になってからの物語で、やや倒叙型のミステリ、あるいは、リーガル・サスペンスに仕上がっています。当然、私は原作を読んでいます。ミステリですので詳細は触れないとして、原作の小説と明らかに違う点が2点だけあります。まず、佐方の部下の小坂は原作では弁護士を目指す事務員ですが、ドラマではすでに弁護士になっているようです。また、高樹夫妻は原作では離婚していません。
そして、やや倒叙型の作品ですから、原作の場合は、誰が誰を殺しての裁判かはかなり後の方になるまで明らかにされません。しかし、ドラマの難しいところはこのあたりかもしれません。かつて、2010年暮れの放映で天野節子の『目線』を仲間由紀恵主演でドラマ化した時も、主人公のあかりが車椅子である点について、ドラマでは早々に明らかになって少し興を殺がれた気がしました。今回もやや同じ雰囲気がありました。でも、いずれも原作がかなりしっかりしているので、ドラマも楽しむことが出来ました。この柚月裕子の作品は私は大好きです。いくつか読んだ中でも、もっともドラマ化しにくそうなミステリでしたが、とても楽しめました。庄司検事役の松下由樹も見る前は心許ないような気がしていたんですが、なかなかの熱演でした。
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