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2015年1月21日 (水)

今日から開催される世界経済フォーラムのダボス会議やいかに?

本日1月21日、世界経済フォーラム World Economic Forum の年次総会、いわゆるダボス会議が始まります。土曜日の24日までと記憶しています。毎年、このダボス会議については同時期に公表される「グローバルリスク報告書」The Global Risks Report に私は注目しており、今年も Infographics のサイトからいくつか画像を引用して簡単に紹介すると以下の通りです。

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まず、Infographics のサイトから The Global Risks Landscape 2015 を引用すると上の通りです。いつもの通り、横軸がリスクの実現する蓋然性、縦軸がリスクのインパクトです。ですから、右上に位置しているほど要注意のリスクということになります。色分けは、青が経済、緑が環境、オレンジが地政学、赤が社会、紫が技術です。最も蓋然性高いのが国際紛争、もっともインパクト大きいのが水資源危機、ということになります。リポート p.16 では、地政学的なリスクとして、ロシアのクリミア半島、インドのナショナリスト傾向の進展、欧州の極右政党の動向などを例示しており、加えて、イランとシリアの国土の一部に実効支配地域を持つと言われるイスラム国(ISIS)の動向も取り上げています。

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次に、同じくInfographics のサイトから Economic Risks を引用すると上の通りです。エネルギー価格のショックが昨年から大きく右上にシフトしています。蓋然性はまだそれほど高くないものの、インパクトはかなり大きいと見込まれているようです。私の根拠ない直感では、そろそろ原油価格の下落も停止しそうな気がしないでもないんですが、原油価格とともに株価が下落するという市場動向を何度か見せつけられましたので、確かに、最近注目度を大きく増したリスクのひとつであろうと受け止めています。

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最後に、同じくInfographics のサイトから Global Risks of Highest Concern for Doing Business, for Advanced Economies and Emerging Market and Developing Economies を引用すると上の通りです。ここでも、財政危機と金融機関の倒産に次いでエネルギー価格が3番目にランクされています。

原油を始めとするエネルギー価格の動向はどうしても地政学的リスクと背中合わせで動きます。私はまったく専門外ながら、金融市場などの方向性を見極める上でも今後のエネルギー動向が気にかかるところです。

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