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2015年2月17日 (火)

我が国の財政はサステイナブルか?

やや旧聞に属する話題ですが、去る2月12日の経済財政諮問会議に内閣府から「中長期の経済財政に関する試算」が提出され、2023年度までの国・地方の基礎的財政収支や国・地方の公債等残高のそれぞれの対GDP比などが明らかにされています。簡単に図表だけ引用して紹介しておきたいと思います。

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私が数年前に大学に出向していたころ、最初に書いた紀要論文が「財政の持続可能性に関する考察」というタイトルで、財政の持続可能性に関して、いくつかの時系列検定をサーベイしています。その中で、"The Behavior of U. S. Public Debt and Deficits" と題するカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校のボーン教授のペーパーで示された財政のサステイナビリティに関する検定もリファレンスで取り上げており、おそらく私がサーベイした中でもっとも緩やかな検定なんですが、直感的に言って、基礎的財政収支がマイナスの赤字であっても、その赤字幅が減少しているのであれば、財政はサステイナブルであるとしています。その基準からすれば、上のグラフを見る限り、経済再生ケースでは我が国財政はサステイナブルであるかもしれないと受け止めています。

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