映画「ジョーカー・ゲーム」を見に行く!
この週末は少し前の天気予報では雲が多くて雨がちとのことでしたので、今日は遠出を避けて近くのシネコンに映画を見に行きました。「ジョーカー・ゲーム」です。柳広司の原作で、我が家では私のほかに上の倅も大好きなシリーズです。最新刊は『ラスト・ワルツ』、このブログの2月8日付けの読書感想文で取り上げています。この映画のポスターは2種類あって、上の画像ともうひとつは主演の亀梨和也が銃を構えているものですが、本来の原作の「ジョーカー・ゲーム」シリーズは、「死ぬな、殺すな、とらわれるな」ですから、ほとんど銃は出て来ません。村上春樹の『1Q84』で引用されたチェーホフの名セリフにあるように、「物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはならない」わけですから、少し原作とは違う印象の映画といえるかもしれません。
主人公は言うまでもなく帝国陸軍のスパイなんですが、新型爆弾に関する機密文書の入手を命じられて南の島に飛び、結局、「007」シリーズ張りのサスペンス大活劇に仕上がっています。原作には影も形もないフリーランスの女性スパイも活躍したりして、深田恭子ファンの私は悪くないと受け止めていますが、大いに原作と違っていたりします。それにしても、どうして拷問部屋にあんな女性用の衣類が置いてあったのか意味不明です。原作の雰囲気が好きな人にはこの映画はオススメしません。
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