科学技術週間にちなんで統計局「科学技術研究調査」の結果から
今まで知りもしなかったんですが、今週4月13日から19日は科学技術週間だそうです。これにちなんで、総務省統計局から4月13日に統計トピックスとして「我が国を牽引する自動車への研究投資」と題するリポートが公表されています。今日は帰宅が遅くなりましたので、グラフをいくつか引用して簡単に紹介しておきたいと思います。まず、統計トピックスのサイトから〔要約〕を2点引用すると以下の通りです。
〔要約〕
- 平成25年度の「自動車」分野への研究費の支出は3兆2448億円。
次いで「情報通信機械器具・電子部品」(2兆5110億円)、「医薬品」(1兆4721億円)。- 「自動車」分野への研究費の支出は4年連続トップ。
上の画像は、統計トピックスのサイトから2013年度における主要な製品・サービス分野別研究費のグラフを引用しています。産業分類が「自動車・同附属品製造業」の研究費は2兆4024億円なんですが、製品・サービス分野としての「自動車」ということになれば3兆2448億円となります。次いで「情報通信機械器具・電子部品」が2兆5110億円、「医薬品」が1兆4721億円で、以下、上のグラフの通りです。私はかねてから我が国は自動車産業のモノカルチャーに近い、という印象を持っていましたが、ますます誤解は深まりそうです。なお、2009年度までは上の分類の「情報通信機械器具・電子部品」がトップだったんですが、2010年度から2013年度まで4年連続で「自動車」がトップを占めています。
2013年度の研究費は18兆1336億円で2年振りに増加を示し、このうち、企業の研究費は12兆6920億円に上り、研究費全体の70.0%を占めます。次いで、大学等の3兆6997億円、20.4%、非営利・公的機関の1兆7420億円、9.6%と続きます。ということで、企業の研究費に着目することとして、上の画像は、統計トピックスのサイトから2013年度の企業の資本金階級別研究費のグラフを引用しています。資本金階級別に見て、100億円以上が74.1%、10億円から100億円未満が17.1%、1億円から10億円未満が6.1%となっており、資本金1億円以上の企業が全体の97.2%を占めています。中堅ないし大企業が研究活動の大きな部分を占めているのが理解できます。
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