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2015年5月11日 (月)

先週発表されたリポートからボーナスと観光・旅行の2題について

ゴールデンウィークも完全に明けて、今日からは本格的に通常勤務というオフィスも少なくないと思いますが、このブログで取り上げている主要な経済指標はまだ出が悪く、明日に内閣府から景気動向指数が発表される予定となっているものの、今日はまだそれほどでもないといった状態です。仕方ないので、旧聞に属する話題かもしれませんが、オリジナルの資料からいくつか図表を引用して簡単に済ませておきたいと思います。

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まず、上のグラフは労務行政研究所の取りまとめによる「東証第1部上場企業の2015年夏季賞与・一時金 (ボーナス) の妥結水準調査」から 図表3 夏季賞与・一時金妥結額の推移(単純平均) を引用しています。東証第1部上場企業122社を対象に、今年の賃上げと同時期に交渉・決定した夏季賞与・一時金の妥結水準を4月15日時点で調査し、それを集計した結果となっています。夏季ボーナス73万4434円で前年同期比3.0%増と2年連続のプラスを示しています。東証1部上場122社という極めて偏った少数のサンプルですので、金額はかなり平均よりも高いと考えざるを得ないんですが、伸び率はより平均に近い可能性があると受け止めています。4月14日付けのエントリーでもシンクタンクによるボーナス予想を取り上げましたが、今年の夏のボーナスは期待できそうです。

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次に、いわゆるダボス会議を主催する国際経済フォーラムが旅行・観光の競争力ランキングについて取りまとめた Travel and Tourism Competitiveness Report 2015 から、上のグラフは p.5 Table 1: The Travel & Tourism Competitiveness Index 2015 Ranking を25位まで引用しています。フルランキングは141位まであります。西欧や北米の国に交じってアジア太平洋からも何か国かランクインしており、我が日本はオーストラリアに次いでアジア太平洋では2位、世界全体の中でも9位にランクインしています。昨年は14位だったそうです。

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最後に、同じ Travel and Tourism Competitiveness Report 2015 のリポートから、上のグラフは p.192 にある国別プロファイルのうちの日本のレーダーチャートを引用しています。黒い線で示されたアジア太平洋諸国の平均に対して、我が国は Price Competitiveness のスコアがひどく下回っていますが、Cultural Resources and Business Travel をはじめ、ICT Readiness や Ground and Port Infrastructure や Health and Hygiene などのスコアが高いことが見て取れます。

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