週末のジャズは「マルクス・ニーティネン・トリオ」を聞く!
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今週のジャズは、やっぱり、私の好きなピアノ・トリオの編成で「マルクス・ニーティネン・トリオ」です。ピアニストは新鋭のフィンランド人マルクス・ニーティネンで、サイドを固めるのはいずれも日本人でベースの土村和史とドラムスの嘉本信一郎という日本と北欧のハイブリッド・コンボです。私はまったく知りませんでしたが、T5Jazz Records なる、たぶん、マイナー・レーベルからのリリースです。会社名からしてジャズのレーベルなんでしょうが、私はよく知りません。悪しからず。まず、アルバムの曲目構成は以下の通りです。8曲ともトリオのメンバーによるオリジナル曲です。
- Kharminida
- You Are Too Perfect
- Sigh Waltz
- Song for Good Old Guys
- Dharana
- Snake Sneak
- Jaakobin Koraali
- Order of the Day
ヨーロッパ的なジャズ・ピアノといえば、何といっても代表はエンリコ・ピエラヌンツィと考える人が多そうな気がしますし、アフリカ系の米国人ですが欧州に長かったケニー・ドリューなんかも同じようなピアノ・スタイルだったような気がします。特に、ケニー・ドリューは1960年代半ばから亡くなる1993年まで、長らくコペンハーゲンを活動の拠点にしていましたので、何となくフィンランドと近そうな気がしないでもなかったんですが、まあ、マイナー・レーベルからデビューした新人ピアニストをいきなりケニー・ドリューと比較するのも酷な気がします。最近は購読していない Jazz Japan を日比谷図書館で見かけて、このアルバムを聴いてみましたが、まあ、可もなく不可もなく標準ないし少し標準から下くらいの出来上がりになっています。今後に期待して青田買いをするのも一案かと思いますので、簡単に紹介しておきます。また、アルバムのライナーノートにあるように、フィンランドのジャズ・シーンといえば、私はファイブ・コーナー・クインテット(FCQ)を思い浮かべるんですが、そのうちに取り上げたいと思います。
下の動画は、ほとんど動きがないんですが、アルバムに収録されている全8曲のサワリの部分を寄せ集めています。YouTube にアップされています。
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