今週末のジャズはソニー・ロリンズ「サキソフォン・コロッサス」を聞く!
今まで取り上げたことがなかったのが不思議なくらいですが、週末ジャズは上のジャケットでも有名なソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」です。1956年に録音され、マイナー・レーベルのプレステッジからリリースされたアルバムであり、パーソネルはジャケットに見える通り、テナー・サックスのソニーロリンズのほか、ピアノのトミー・フラナガン、ベースのダグ・ワトキンス、ドラムスのマックス・ロートのリズムセクションによるカルテットの演奏です。ジャケットに「ステレオ」の文字が見えませんが、モノラルによる録音です。収録曲は以下の通りです。LPのころは最初の3曲がA面、後の2曲がB面に収録されていました。
- St. Thomas
- You Don't Know What Love Is
- Strode Rode
- Moritat
- Blue 7
特に、4曲目のモリタートの演奏が有名なんですが、1曲目のセント・トーマスも多くのジャズ・プレイヤにカバーされています。力強い上に陽気で温かみにあふれ、ジャズの入門編として初心者にも、もちろん、長く広くジャズを聞いた多くのファンにも、約60年に渡って愛され続けたジャズの名盤中の名盤です。リーダーたるソニー・ロリンズにとどまらず、モダン・ジャズを代表するもっとも有名なアルバムの1枚であると言えます。おそらく、それなりのジャズ・ファンを集めれば、過半がこのアルバムをモダン・ジャズのナンバーワンに上げることと私は想像しています。モノラル録音でも、ハイレゾでなくても、文句なしの名演奏です。
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