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2015年8月 3日 (月)

「オワハラ」に関する文部科学省の調査結果やいかに?

「オワハラ」という言葉が流行っていますが、大学生などの就活がアベノミクスの恩恵などで大いに売り手市場となり、加えて、内定時期の変更に伴って、内々定を出すので早く就活を終わらせろと、企業側から学生にハラスメントまがいの圧力がかけられる場合があるようで、文部科学省が調査に乗り出しその結果を7月31日に「平成27年度就職・採用活動時期の変更に関する調査の結果」として公表しています。基本は7月1日現在なんですが、5月現在の状況と対比させています。国公市立大学82校3,934人を対象に、さすがに文部科学省らしく100%の回答率で調査を実施しています。pdfの全文リポートもアップされていますので、今夜の記事ではこのリポートから図表などを引用しつつ簡単に取りまとめておきたいと思います。

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まず、採用選考活動の開始時期(卒業・修了年度の年8月1日以降)の遵守についてのグラフは上の通りです。7月1日付けの時点で、31.7%が「半数程度以上の企業が遵守しそうである」と回答した一方で、48.8%が「大部分の企業が遵守しなさそうである」と回答しています。5月時点から7月時点で悪化しているように見え、学生側の売り手市場で企業サイドの焦りが見られるのかもしれません。

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次に、大学で把握している「オワハラ」の実態について、就職活動の終了を強要するようなハラスメント的な行為について相談を受けたかどうかの回答結果が上のグラフの通りです。68.3%の大学・短期大学が「ある」と回答し、前年よりも23.2%ポイントも増加しています。詳細は学生対象の調査結果で列挙しますが、大学で把握しているだけでも「内々定の段階で、『誓約書』の提出を求められた」とか、「面接を受けているその場で、内々定を出す代わりに、他企業へ断りの電話をかけるよう強要された」とか、「他社への就職活動を取りやめないと内々定を出せないと言われた」などがあるようです。

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ということで、最後のグラフは学生に同じ質問をした結果です。学生側から見てハラスメントと感じられるような行為を5.9%の学生が「経験がある」と回答しており、昨年の1.9%からかなり増加しています。最後に、リポート p.8 から学生の自由記述に基づく体験例を一挙に引用すると以下の通りです。11例あります。

  • 第一志望でないのであれば、別の学生を次の選考に進ませると言われた(別の企業の選考は待てないと言われた)。
  • 内々定と引き替えに他社への就職活動をやめるよう強要された。
  • テストの関係で内定祝賀会への参加が難しいと答えたところ、参加しないと最悪内定取消しもありうると言われた。
  • 何度も呼び出し(泊まりを含む)をされ、他社の選考を受けられなくなった。
  • 座談会が多数開催される。
  • 内定後、7月31日までに入社承諾書を書くかどうか迫られた。
  • 内定承諾するなら就活をやめるように言われた。
  • 研修が 6月から週1回あった。
  • 内定承諾は先着順、及び承諾する場合は必ずリクナビ退会。
  • 内々定を出すから就職活動を止めるように言われた。その後、強要するようなことはなかったが、圧迫されている印象を受けた。
  • 8月上旬にバーベキューや清掃活動などへの参加を呼びかけられている。

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