週末ジャズは寺村容子「Blue」を聞く!
今年7月にリリースされた寺村容子の最新アルバム「Blue」を聞きました。このピアニストをリーダーとするトリオのアルバムとしては、「TERAMURA YOKO MOODS」と「The Song」に続いて第3作目です。もっとも、ドラムスの松尾明をリーダーとするピアノ・トリオのアルバムにも寺村容子は参加していて、「Blue」に先立つこれら3枚を私はすべて聞いているんですが、今までウォークマンに入れていたのは、実は、松尾明トリオの「Besame Mucho」だけでした。でも、この最新アルバムを聞いて、新たにこの「Blue」もウォークマンに入れました。まず、曲目構成は以下の通りです。
- The Isle Of Celia
- Blueberry Hill
- Coda
- Kiss of Spain
- Energy
- I Burn for You
- Pas des Trois
- Hide Away
- Vivid Color
- Soldier's Hymn
- Johnny Boy
- Maelstrom
- Kiss of Spain (alt. take)
とても個性的なピアニストです。まさか、シングルカットされることもないと思いますが、1曲だけを取り出して聞くんではなく、アルバムを通して何曲か聞くと、寺村容子のピアノだと判るんではないでしょうか。とてもメリハリが効いていて、音階と強弱とテンポと、さまざまな表現方法を持ってピアノを弾きこなしていていることがよく分かります。13曲収録されていて、最後の13曲目は別テイクがボーナス的に入っていますのでネットで12曲として、寺村容子のオリジナルが3曲目、5曲目、9曲目と3ナンバー入っていて、ほかに、ジャズのスタンダードをはじめ、スティングの曲なども取りそろえています。4曲目と13曲目は同じ曲ですがテンポが違います。13曲目の方が通常のジャズらしいテンポだという気がします。
なお、アルバム最初の曲の入りはラテン調で、ライナー・ノートにはこのピアニストにしては従来あまりないように書いていますが、私がウォークマンに入れている松尾明トリオの「Besame Mucho」なんかは、タイトルからしてモロにラテン・ナンバーを含むアルバムですし、ライナー・ノートを書いている、かの寺島さんにしては少し寺村容子を聞き足りないのか、という印象を持ってしまいました。
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