JJ ジョンソン「ダイアル JJ5」を聞く!
トロンボーンの名手である JJ ジョンソンの代表作である「ダイアル JJ5」を聞きました。パーソネルはトロボーンの JJ ジョンソンをリーダーに、ボビー・ジャスパーのテナーサックス、リズムセクションはピアノのトミー・フラナガン、ベースのウイルバー・リトルとドラムスはエルヴィン・ジョーンズとなっています。1957年の録音です。なお、JJ ジョンソンは2001年に77歳で亡くなっています。まず、曲の構成は以下の通りです。
- Tea Pot
- Barbados
- In a Little Provincial Town
- Cette Chose
- Blue Haze
- Love Is Here to Stay
- So Sorry Please
- It Could Happen to You
- Bird Song
- Old Devil Moon
私ごときがいうまでもありませんが、トロンボーンという楽器はスイング・ジャズの時代にはハーモニー楽器としてビッグバンドのアンサンブルを支える役割だったんですが、ビバップからハード・バップの時代を代表するプレイヤーが JJ ジョンソンであり、「ブルー・スエット」のカーティス・フラーだったりするわけです。ただ、トロンボーンの楽器としての特徴というか、欠点として、トランペットのようにバルブで切り替えるのではなく、スライドを伸ばしたり縮めたりすることにより音階を切り替えますので、素早いフレーズ展開がやや苦手な楽器ともいえます。ですから、トランペットたサックスのプレイヤーがいっぱいいるのに対して、トロンボーンはとても少なかったりします。楽器としてジャズにおいてはいくばくかのハンディがあるともいえます。そういった中で、このアルバムは単に JJ ジョンソンだけではなく、トロンボーンの代表作ともいえます。ただ、モダン・ジャズのベスト・アルバム、というか、トップテンに入るかどうかはビミューなところかもしれません。ただ、私自身は入ってもおかしくないと考えていますし、少なくとも、トップテンでないと仮定しても、トップ50には楽勝で入るといえます。さらに、JJ ジョンソンのアルバムでは、私はワンホーン・カルテットの「ブルー・トロンボーン」も大好きです。
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