中国人から見た日本のイメージに関する調査結果やいかに?
やや旧聞に属する話題ですが、ちょうど1週間前の12月11日にGMOリサーチから「日本のイメージ、観光嗜好に関する日中比較調査」の結果が公表されています。総論として、「今回の調査で、日本に対するイメージや、日本の観光資源に対する観光嗜好は、日中間だけでなく訪日経験の有無によって大きな差が生じることが分かりました。」との結果が示されています。今夜は帰宅が遅くなりましたので、図表を引用しつつ、簡単に取り上げておきたいと思います。
まず、上の画像はGMOリサーチのサイトから 日本人の日本のイメージ を引用しています。いくつか囲まれているパートがありますが、富士山を含む右下の囲みに典型的な日本人が日本に対して持っているイメージが集約されています。もちろん、自分で自分の国を見ていますので、ポジティブなイメージが前面に押し出されています。
日本人の日本のイメージに対して、訪日経験や訪日予定のない中国人の日本のイメージは、画像は引用しませんが、ネガティブなものも含まれます。南京大虐殺や尖閣諸島といったノードが大きめに現れるとともに、靖国神社、慰安婦なども出現します。この訪日経験や訪日予定のない中国人に対して、上の画像はGMOリサーチのサイトから 訪日経験のある中国人の日本のイメージ を引用しています。富士山やサクラといった典型的な日本のイメージのノードが大きくなり、清潔感や環境などを強調し日本をポジティブに見るイメージが数多く現れます。お土産関係のノードについてはご愛嬌かもしれません。
最後に、GMOリサーチのサイトから 日本の観光資源に対する認知度 の画像を引用すると上の通りです。右上の青い楕円は日本人にも中国人にも認知度の高い富士山やディズニーランドが入り、右下の緑色の楕円には日本人には認知度低いものの訪日経験ある中国人の認知度が高い場所や施設であり、京都国際マンガミュージアム、川村記念美術館、大阪の天神橋筋商店街、などの知らない人にはクロートないしオタクの世界ではないかと思わせかねない施設がリストアップされています。インバウンドの中国人観光客に対する宣伝が行き届いているんではないかという気がします。最後に右に展開する赤っぽい楕円は日本人には馴染みがあるものの中国人は知らない場所や施設であり、この先のマーケティング努力が求められているのかもしれません。
このブログでも、今週水曜日に政府観光庁のデータを取り上げました。銀座の中国人観光客を見ている限り、私個人としてはお行儀の悪さが目に余る気もしますが、インバウンド観光客の消費は都市部のみならず、地方の活性化にも活用できるリソースではないかと期待する向きも少なくないような気がします。
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