週末ジャズはキャノンボール・アダレイの「サムシン・エルス」を聞く!
今週末のジャズはキャノンボール・アダレイの「サムシン・エルス」です。1958年にブルーノートからリリースされたアルバムです。ボーナス・トラックを除いたオリジナルのLPに収録されていた曲の構成は以下の通りです。
- Autumn Leaves
- Love for Sale
- Somethin' Else
- One for Daddy-O
- Dancing in the Dark
キャノンボール・アダレイのリーダー・アルバムとされていますが、実態はCBSと契約していたマイルス・デイビスがリーダーだったともいわれています。ですから、アルバムと同名の3曲目の作曲はマイルス自身だったりします。1曲目と2曲目と最後の6曲目はスタンダード、4曲目はキャノンボールの弟のナット・アダレイの曲です。なお、演奏メンバーはアルト・サックスのキャノンボール・アダレイ、トランペットのマイルス・デイビスのほか、リズム・セクションは、ピアノがハンク・ジョーンズ、ベースがサム・ジョーンズ、ドラムスがアート・ブレイキーの豪華陣です。また、キャノンボールとマイスルがコラボしたアルバムには、かの1959年の「カインド・オブ・ブルー」があります。モード・ジャズの劈頭を飾った名盤であり、コルトレーンも参加しています。おそらく、今年2015年7月12日付けのカーティス・フラー「ブルースエット」、8月2日付けのソニー・ロリンズ「サキソフォン・コロッサス」と、この「サムシン・エルス」の3枚は、ジャズの名盤トップテンに何を差し置いても入るんだろうと私は考えています。シンプルなジャケットも秀逸です。
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