映画「ブリッジ・オブ・スパイ」を見に行く!
今日は、スティーブン・スピルバーグ監督作品でトム・ハンクス主演の映画「ブリッジ・オブ・スパイ」を近くのシネコンまで見に行きました。東西冷戦下の1957年、米国ニューヨークと東西を分かつ壁が築かれつつあったドイツのベルリンを舞台に、トム・ハンクス演じるのは保険を専門分野とする弁護士でありながら、米国で逮捕されたソ連のスパイの代理人となり、裁判で弁護するだけでなく、ソ連領空で撃墜されたU-2偵察機のパイロットやベルリンの壁の東側で捕らえられた米国人大学院生との交換を粘り強く交渉するというストーリーです。
ソ連のスパイの弁護を引き受けたことにより、自宅に銃弾を打ち込まれ家族を危険に晒したり、周囲の仲間から強い敵対的な感情をぶつけられるなどしながらも、職業倫理や人道的な意識を明確にしつつ、非常に困難な東独やソ連との交渉に立ち向かうトム・ハンクス演じる弁護士の活躍が見ものです。常に困難を引き起こす個人の幸福とその上位の正義の達成、この場合は、共産主義へのあり得ない敵対感情ですから、必ずしも正義ではないような気もしますが、個人の「小さな物語」と国家や社会の「大きな物語」の不整合の中で信念を貫く姿勢を維持することの難しさをよく描き出していたと感じました。トム・ハンクス演じる弁護士の依頼人たるソ連のスパイが、何かあると "Would it help?" と口癖で聞き返していたのが耳に残っています。
下の動画は映画の配給会社が YouTube にアップロードした予告編です。
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