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2016年4月 2日 (土)

米国雇用統計から考える利上げのペースやいかに?

日本時間の昨夜、米国労働省から3月の米国雇用統計が公表されています。ヘッドラインとなる非農業部門雇用者数は前月から+215千人の増加した一方で、失業率は前月からわずかに上昇して5.0%を記録しています。いずれも季節調整済みの系列です。まず、New York Times のサイトから記事を最初の4パラだけ引用すると以下の通りです。

U.S. Kept Up Pace of Hiring in March, Adding 215,000 Jobs
After years of economic desperation, American workers are finally regaining some of the ground they lost in the last decade's recession and the pallid recovery that followed.
Companies have been hiring in recent months at a pace not seen before in this century. Wages are rising faster than inflation. Joblessness is hovering near the low levels last reached in 2007 before the economy's downturn.
And perhaps most significantly, the army of unemployed people who gave up and dropped out of the job market is not only looking for work, but actually finding it.
The 215,000 jump in payrolls in March reported by the Labor Department on Friday capped the best two-year period for hiring since the late 1990s, while the proportion of Americans in the labor force - which had been on a downward trajectory since 2001 and an even steeper slide since 2008 - hit a two-year high.

この後、さらにエコノミストなどへのインタビューが続きます。包括的によく取りまとめられている印象です。続いて、いつもの米国雇用統計のグラフは下の通りです。上のパネルは非農業部門雇用者数の前月差増減の推移とそのうちの民間部門、下のパネルは失業率です。いずれも季節調整済みの系列であり、影をつけた部分は景気後退期です。全体の雇用者増減とそのうちの民間部門は、2010年のセンサスの際にかなり乖離したものの、その後は大きな差は生じていません。

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まず、雇用者増の+215千人は市場の事前コンセンサスが+200千人程度でしたので、ほぼジャストミートしました。2-3月と2か月連続で目安とされる+200千人を上回りましたので、米国雇用は堅調と私は受け止めています。もっとも、失業率は5%程度でほぼ膠着した印象もあり、これからさらに大きく低下する可能性は大きくないと考えるべきかもしれません。産業別に少し詳しく見ると、好調な米国の内需、特に消費を反映して、小売業や建設業が雇用を増加させている一方で、新興国の景気低迷などを背景に外需が伸び悩んでいることから、製造業や鉱業で雇用が減少しています。米国連邦準備制度理事会(FED)は3月の利上げを見送り、年4回各25ベーシストして1年で100ベーシスの利上げを念頭に置いている、と市場などでは理解されていましたが、現時点での市場の推測では今年は2回の利上げで計50ベーシスではないか、と言われているようです。私は金融市場関係者の友人は多くないので情報もそれほどなく、どこまでホントなのかは判りかねるんですが、年2回で50ベーシスというのは、なかなかいいセンなのかもしれません。とすれば、次の利上げは年央、ということになるんでしょうか。

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また、日本やユーロ圏欧州の経験も踏まえて、もっとも避けるべきデフレとの関係で、私が注目している時間当たり賃金の前年同月比上昇率は上のグラフの通りです。ならして見て、ほぼ底ばい状態が続いている印象です。サブプライム・バブル崩壊前の+3%超の水準には復帰しそうもないんですが、まずまず、コンスタントに+2%のラインを上回って安定して推移していると受け止めており、少なくとも、底割れしてかつての日本や欧州ユーロ圏諸国のようにゼロやマイナスをつけてデフレに陥る可能性は小さそうに見えます。

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