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2016年5月 7日 (土)

やや弱かった米国雇用統計は金融政策にどう影響するか?

日本時間の昨夜、米国労働省から4月の米国雇用統計が公表されています。金融政策動向と合わせて注目されていたところ、非農業雇用者数の増加幅は+160千人と前月から伸びが鈍化し、失業率は前月と同じ5.0%を記録しています。いずれも季節調整済みの系列です。まず、New York Times のサイトから最初の5パラだけ記事を引用すると以下の通りです。

U.S. Added 160,000 Jobs Last Month as Brisk Hiring Slowed
After racing ahead for many months, the American jobs machine cooled in April as employers took their cue from other signs that economic growth was slowing by easing up on new hiring.
The 160,000 increase in payrolls in April reported by the Labor Department on Friday came after the best two-year stretch for the job market since the tech-fueled boom of the late 1990s.
The unemployment rate, which is tied to a separate survey of households, was unchanged at 5 percent.
While a downshift, the healthy pace suggested that some of the other recent signals exaggerated the weakness in the economy Late last month, for example, the government reported that the economy barely expanded in the first quarter.
But most experts say the gains in the labor market in recent months are a more reliable sign, suggesting that the economy will continue to expand for the rest of 2016, with the pace of growth picking up modestly from the stagnant start to the year.

この後、さらにエコノミストなどへのインタビューが続きます。包括的によく取りまとめられている印象です。続いて、いつもの米国雇用統計のグラフは下の通りです。上のパネルは非農業部門雇用者数の前月差増減の推移とそのうちの民間部門、下のパネルは失業率です。いずれも季節調整済みの系列であり、影をつけた部分は景気後退期です。全体の雇用者増減とそのうちの民間部門は、2010年のセンサスの際にかなり乖離したものの、その後は大きな差は生じていません。

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連邦準備制度理事会(FED)による金融政策運営の目安となる比農業部門雇用者数の前月からの伸びは、3月の208千人に及ばず、市場予想の200千人程度も下回って、160千人にとどまりました。ただ、失業率は前月と同じ5.0%ながら、ほぼ完全雇用に近い水準と考えるべきです。2月3月の雇用者数の伸びが下方修正された上に、4月が160千人でしたから、雇用はかなり減速している可能性が示唆されていると考えるべきです。業種別に見るとややビミョーなところですが、小売業が▲3.1千人減と、2月の+52千人増、3月の+39千人増からマイナスに転じています。年初来の株安による資産効果で小売売上への影響が出始めている可能性がある一方で、FEDが金利引き上げをペースダウンした効果でドル安に振れて輸出が回復し、製造業が自動車などの耐久財製造を中心に+6千人増と増加を示しました。年2回の利上げペーストすれば、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)がひとつのターゲットとなる可能性がありますが、ひとまず、4月の雇用統計はやや利上げにネガティブに振れる指標だったと私は受け止めています。同時に、日本経済から見れば、さらに円高が進む材料となる危惧もあります。

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また、日本やユーロ圏欧州の経験も踏まえて、もっとも避けるべきデフレとの関係で、私が注目している時間当たり賃金の前年同月比上昇率は上のグラフの通りです。ならして見て、ほぼ底ばい状態が続いている印象です。サブプライム・バブル崩壊前の+3%超の水準には復帰しそうもないんですが、まずまず、コンスタントに+2%のラインを上回って安定して推移していると受け止めており、少なくとも、底割れしてかつての日本や欧州ユーロ圏諸国のようにゼロやマイナスをつけてデフレに陥る可能性は小さそうに見えます。

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