英国のEU離脱・残留を決める国民投票における投票行動やいかに?
とても注目された英国のEU離脱に関する国民投票について、かなり旧聞に属する話題かもしれませんが、Lord Ashcroft Polls から投票直後の6月24日に How the United Kingdom voted on Thursday... and why と題して、いくつかのセグメント別の離脱・残留に関する投票結果の分析が提供されています。図表を引用して簡単に取り上げておきたいと思います。
まず、上のグラフは Lord Ashcroft Polls のサイトから性別、年齢別、社会階層別の投票結果を引用しています。男女で差はないように見えますが、年齢別では明らかな傾向が読み取れ、若いほど「残留」への投票が多く、年齢が上がるにしたがって「離脱」の割合が増えています。日本と同じように年齢層の高い投票者が決定権限を持ちかねないようなシルバー・デモクラシーが英国でも支配的なのかもしれません。なお、下4行のABとC1とC2とDEは英国の社会階層なんですが、Aが upper middle class、Bが middle class、C1が lower middle class、C2が skilled working class、Dが working class、Eが those at lowest level of subsistence らしいです。ですから、大雑把に社会階層が高いほど「残留」を志向していたんではないかと私は想像しています。
次に、上のグラフは Lord Ashcroft Polls のサイトから政党別の投票結果を引用しています。上から順に、保守党、労働党、自由民主党、イギリス独立党、緑の党、スコットランド国民党です。明らかに想像される通り、イギリス独立党はもとより旗幟鮮明ですが、政権与党の保守党以外の多くの野党では「残留」を志向する割合が高かったことが読み取れます。政党別では、政権与党の保守党がEU離脱をリードしたといえます。
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