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2016年9月 7日 (水)

景気動向指数に見る我が国景気はほぼ横ばい圏内か?

本日、内閣府から7月の景気動向指数が公表されています。統計のヘッドラインとなるCI一致指数は前月から+0.7ポイント上昇して112.8を記録した一方で、CI先行指数は逆に先月の100.7から100.0に下降しました。まず、日経新聞サイトから記事を引用すると以下の通りです。

景気一致指数 7月0.7ポイント上昇 基調判断据え置き
内閣府が7日発表した7月の景気動向指数(2010年=100、CI)によると、景気の現状を示す一致指数は前月より0.7ポイント高い112.8となり、2カ月連続で上昇した。猛暑効果でエアコンが売れたほか、夏のセールが7月初めから本格化し、小売り販売を押し上げた。
内閣府は一致指数の動きからみた景気の基調判断を「足踏みを示している」に据え置いた。1年3カ月(15カ月)連続で同じ表現となった。CIは指数を構成する経済指標の動きを統合して算出し、月ごとの景気変動の大きさやテンポを示す。
前月と比較可能な7つの指標のうち、4つの指標が前月を上回った。耐久消費財の出荷はエアコンや電気冷蔵庫のほか、4月の熊本地震による減産分を取り戻す動きが続く乗用車も伸びた。
数カ月先の景気を示す先行指数は100.0となり、前月より0.7ポイント下がった。2カ月ぶりに低下した。前月と比べられる9つの指標のうち「消費者態度指数」など7つの指標が前月より悪化した。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた部分は景気後退期を示しています。

photo

CI一致指数が上昇した一方で、CI先行指数は下降し、やや判りにくい動きを示しているんですが、引用した記事にもある通り、内閣府の基調判断は「足踏み」で据え置かれていますし、我が国景気の現状はほぼ横ばい圏内の動きであると私は受け止めています。CI一致指数へのプラスの寄与の系列は、耐久消費財出荷指数、商業販売額(小売業)(前年同月比)、鉱工業用生産財出荷指数などとなっていて、他方、マイナス寄与をしている系列は、有効求人倍率(除学卒)と商業販売額(卸売業)(前年同月比)などです。景気回復の波及は雇用、所得、消費の順となるのか、あるいは、設備投資が割り込むのか、現状では何とも判断がつきません。なお、CI先行指数の下降幅▲0.7のうち、半分強の▲0.4は7月の消費者態度指数であり、8月の消費者態度指数はすでに+0.7ポイントの上昇、と統計が出ていますので、それほど懸念すべき点ではないように私は考えています。しかしながら、いずれにせよ、やや方向感に乏しく横ばい圏内の景気動向かもしれません。先行きの日米両国の金融政策動向にも左右されそうです。

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