「セイコー時間白書2017」に見る時間感覚やいかに?
去る6月10日は、その昔の天智天皇に由来するともいわれる時の記念日で、その前日の6月9日に、「セイコー時間白書2017」と題して、生活者の時間について意識や実態を探る調査結果が明らかにされています。まず、リポートから主な調査結果を引用すると以下の通りです。
主な調査結果
- 時間の価値
- 最も時間に追われているのは「社会人」ではなく「学生」
- 1時間の価値オンタイムは3,669円、オフタイムは6,298円
- 最も大切にしている時間は「金曜日の22時」次いで「月曜日の5時」、「月曜日の6時」の朝時間
- 時間と気持ち
- 「ひとりの時間」を大切にしているけど「誰かといる時間」も増やしたい
- 会えない時間の気持ちをつなぐデジタルコミュニケーション
これだけを見れば、何が何やら理解不能な向きもありそうな気もしますし、こういったアンケート調査結果の取りまとめが少し下手な気もしますが、私の興味ある範囲に限って、いくつか図表を引用しつつ簡単に取り上げておきたいと思います。
まず、上のグラフはリポートから 時間に追われていると感じますか? との問いに対する回答を引用しています。この結果から、社会人よりも学生の方が時間に追われている、との結論が引き出されています。私もやや意外でしたが、我が家で実際に感じる限り、浪人生の下の倅を別にすれば、確かに、大学生の上の倅よりも私の方に時間的な余裕がありそうな気がします。ただ、私は間もなく定年退職で、それなりに結構な身分の国家公務員ですから、そうなのかもしれません。でも、マクロでこういった結果が出ている理由もあるんだろうと想像しています。
次に、上のグラフはリポートから 自分の1時間の価格 との問いに対する回答を引用しています。私の実感と合致して、オンタイムよりもオフタイムの方により大きな価値を認め、女性よりも男性が、また、若い世代ほど高い価値を認めているのは、まったくこの通りだろうという気がします。ただ、30代の時間価値が低いのがやや意外ですが、理由は私には不明です。
最後に、上のグラフはリポートから 最も大切にしている時間帯ヒートマップ を引用しています。週末の金曜日や土曜日の夜の時間帯が大切というのはとてもよく判りますが、月曜日の早朝というのは私にはまったく理解不能です。私は、そこそこ仕事が重要であり、責任ややりがいも感じてきたつもりですが、1週間のうちで仕事を始める直前の時間帯をここまで大切と感じたことはありませんでした。
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