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2017年6月 9日 (金)

昨日公表の景気ウオッチャーと経常収支を振り返る!

いずれも昨日なんですが、内閣府から5月の景気ウォッチャーが、また、財務省から4月の経常収支が、それぞれ公表されています。、景気ウォッチャーは季節調整済みの系列で見て、現状判断DIは前月差+0.5ポイント上昇の48.6を、また、先行き判断DIも前月比+0.8ポイント上昇の49.6を、それぞれ記録し、経常収支は季節調整していない原系列の統計で1兆9519億円の黒字を計上しています。1日遅れながら、簡単に取り上げておきたいと思います。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

5月の街角景気、2カ月連続改善 基調判断は上方修正
内閣府が8日発表した5月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、街角の景気実感を示す現状判断指数(季節調整済み)は前月比0.5ポイント上昇の48.6だった。上昇(改善)は2カ月連続。生産の好調を映し、企業動向が改善した。内閣府は基調判断を2016年11月以来6カ月ぶりに上方修正した。
部門別にみると、企業動向が前月比3.0ポイント上昇の51.5と2カ月連続で改善した。製造業と非製造業ともに上昇した。街角では「ここ数カ月は前年同月を上回る傾向である」(北陸・食料品製造業)といった声が聞かれた。家計動向は横ばいだった。サービスと住宅は上昇したものの、小売りと飲食が下げた。雇用関連は小幅に低下した。
2~3カ月後を占う先行き判断指数は49.6と、前の月から0.8ポイント上昇した。上昇は2カ月連続。家計動向、企業動向、雇用の全てが上昇した。家計動向については「東京オリンピックに向けて、インバウンド客も増えており、来客数はまだ伸びそうである」(南関東・一般レストラン)との見方があった。
内閣府は基調判断を「持ち直しが続いているものの、引き続き一服感がみられる」から「持ち直しが続いている」に上方修正した。先行きについては「人手不足に対する懸念もある一方、引き続き受注や設備投資などへの期待がみられる」とし、前月までの「コストの上昇に対する懸念」の文言を削除した。
4月の経常収支、1兆9519億円の黒字 10年ぶり高水準
財務省が8日発表した4月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は1兆9519億円の黒字だった。黒字は34カ月連続で、黒字額は前年同月(1兆8161億円)に比べて1358億円拡大した。4月としては2007年(1兆9601億円)以来10年ぶりの高水準で比較可能な1985年以降で過去2番目の大きさだった。旅行収支の黒字が単月として過去最大となり、第1次所得収支の黒字額も拡大した。
貿易収支は5536億円の黒字と前年同月(6825億円の黒字)から黒字幅が縮小した。原油価格の持ち直しを背景に原粗油などが増加し、輸入が14.0%増加した。半導体製造装置などの好調を映し、輸出も10.0%増加したが、輸入の影響が上回った。
サービス収支は2947億円の赤字と前年同月(4113億円の赤字)に比べて赤字幅が縮小した。訪日外国人の増加を背景に旅行収支が1779億円の黒字と、比較可能な1996年以降で単月としての過去最高を記録した。研究開発費の大口支払い減少で「その他サービス収支」の赤字額が縮小したことも寄与した。
第1次所得収支は1兆8480億円の黒字と前年同月(1兆7452億円の黒字)に比べて黒字額を拡大した。海外子会社から受け取る配当金が増加した。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。でも、2つの統計を並べるとどうしても長くなってしまいがちです。続いて、景気ウォッチャーと経常収支のグラフは下の通りです。

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景気ウォッチャーのグラフでは、現状判断DIと先行き判断DIをプロットしています。いずれも季節調整済みの系列です。色分けは凡例の通りです。また、影をつけた部分はいずれも景気後退期です。経常収支のグラフでは、青い折れ線グラフが経常収支の推移を示し、その内訳が積上げ棒グラフとなっています。色分けは凡例の通りです。上のグラフは季節調整済みの系列をプロットしている一方で、引用した記事は季節調整していない原系列の統計に基づいているため、少し印象が異なるかもしれません。
景気ウォッチャーについては、順調にマインドが回復していると私も受け止めています。引用した記事にもある通り、統計作成官庁の内閣府でも基調判断を半ノッチ上方修正しており、ある意味で、当然です。ただ、消費に引き直すとマインドだけでは短期の消費増につながっても、サステイナブルな消費増のためには所得の増加も必要です。

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続いて、上のグラフは、昨日公表されたばかりのGDP統計と経常収支を組み合わせて、経常収支の対GDP比の推移をプロットしています。赤い棒グラフが季節調整済みの経常収支、青い折れ線グラフが経常収支の対GDP比を表しています。極めて大雑把に、経常収支は四半期ベースで5兆円、年ベースで20兆円に回帰しましたので、経常収支の対GDP比は4%くらいに達しています。米国の時の政権の意向によっては、いわゆる貿易摩擦を引き起こしかねない水準に近づいているのかもしれません。

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