リクルートジョブズ調査によるアルバイト・パートと派遣スタッフ平均時給やいかに?
本日、厚生労働省から毎月勤労統計の6月確報が公表され、賃金が速報から確報に向けてずいぶんと上方修正されています。すなわち、季節調整していない原系列の実質賃金は前年同月に比べて▲0.1%減少と、速報段階から+0.7%ポイント上方修正され、ややびっくりしたエコノミストも多かったように私は受け止めています。ということで、来週の雇用統計の公表を前に、ごく簡単に、リクルートジョブズによる正規雇用の時給調査、すなわち、アルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の7月の調査結を見ておきたいと思います。
上のグラフを見ればかなり明らかなんですが、アルバイト・パートについてはまだ前年同月比でプラスであり伸びは続いていますが、伸び率としてはそろそろピークアウトとも見える一方で、派遣スタッフの方はまだ前年同月比でマイナスが続いています。同じ業界の「エン派遣 三大都市圏の募集時平均時給レポート」でも派遣時給は7月まで10か月連続で前年同月比マイナスを続けています。この派遣スタッフの時給低下は、どうも、医療・介護系の求人に起因しているようです。つまり、医療・介護系はもともと他の職種に比べ派遣時給の水準が低いようなんですが、同時に、慢性的な人材不足と業務の分業化を背景に求人数は大幅に増加しており、加えて、「時短OK」や「週3日から勤務可」など、短時間で給与水準の低いパートタイム案件が増加していることから、この影響で集計上はマイナスとなっている、とエン・ジャパンのリポートでは分析しています。
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