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2017年9月26日 (火)

50か月連続で前年比プラスを記録した企業向けサービス物価(SPPI)!

本日、日銀から8月の企業向けサービス物価指数 (SPPI)が公表されています。ヘッドラインSPPI上昇率は+0.8%、国際運輸を除くコアSPPIも+0.7%と、上昇幅は前月から大きな変化なく、引き続き、+1%を少し下回るプラス圏内で推移しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

8月の企業向けサービス価格、前年比0.8%上昇 50カ月連続プラス
日銀が26日に発表した8月の企業向けサービス価格指数(2010年平均=100)は103.7で、前年同月比で0.8%上昇した。前年比での上昇は50カ月連続。テレビやインターネットの広告価格がマイナス幅を縮小したほか、宿泊サービス価格が上昇に転じ、指数を押し上げた。
テレビ広告は、前年のリオデジャネイロ五輪の時期に番組や時間帯の指定をせず放送するスポットコマーシャルの需要が落ち込み、価格が大きく下がっていた反動で持ち直した。携帯電話(ガラケー)からスマートフォンへの乗り換えを促す広告やオンラインゲームの広告の増加も寄与した。
宿泊サービスは、ホテルの宿泊価格が上昇に転じた。8月は夏季休暇でホテル需要がピークを迎え、価格水準が年間で最も高くなる。インバウンド(訪日外国人)の数が高水準を保っており、前年よりも値上げ幅が大きかった。
企業向けサービス価格指数は輸送や通信など企業間で取引するサービスの価格水準を総合的に示す。対象の147品目のうち、前年比で価格が上昇したのは81品目、下落は32品目だった。上昇から下落の品目を引いた差は49品目で、7月の確報値(47品目)から2品目増えた。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、SPPI上昇率のグラフは以下の通りです。サービス物価(SPPI)と国際運輸を除くコアSPPIの上昇率とともに、企業物価(PPI)上昇率もプロットしてあります。SPPIとPPIの上昇率の目盛りが左右に分かれていますので注意が必要です。なお、影をつけた部分は景気後退期を示しています。

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SPPIの前年同月比で見て、7月の+0.6%から8月は+0.8%にやや上昇率を高めましたが、引用した記事にもある通り、上昇幅が拡大した中で大きい寄与を示しているのは広告です。特に、テレビ広告が+0.12%、加えて、インターネット広告も+0.02%の寄与となっています。人手不足を要因とすると推察されるのは宿泊サービスの+0.02%の寄与です。他方で、ソフトウェア開発は▲0.02%とマイナス寄与が大きくなっています。私の直観としては、広告は需給要因で動きの大きい項目となっており、プラスにせよ、マイナスにせよ、寄与度としては絶対値が大きい印象があります。8月SPPI統計ではプラスで出たわけですし、最近では需給要因を反映してプラス寄与、ただし、前年同月比はまだマイナス、という月がチラホラと見かける気がします。SPPIのウェイトで約⅓を占める諸サービスの前年同月比で見て、土木建築サービス+4.6%、警備+3.1%、職業紹介サービス+2.9%、労働者派遣サービス+2.0%など、人手不足が原因で高い上昇率を示していると考えられる項目が並んでいます。エコノミストの中には、人手不足は長期化するとの見通しも少なくなく、物価上昇や賃上げに結びつくんではないかと私は期待しています。

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