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2017年9月 7日 (木)

すべてのコンポーネントがマイナスとなった景気動向指数の先行きをどう見るか?

本日、内閣府から7月の景気動向指数が公表されています。景気動向指数のうち、CI先行指数は前月比▲0.7ポイント下降して105.0を、CI一致指数も▲1.2ポイント下降して115.6を、それぞれ記録しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

7月の景気一致指数、1.2ポイント低下 半導体関連など反動減
内閣府が7日発表した7月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.2ポイント低い115.6と2カ月ぶりに低下した。半導体製造装置や自動車の出荷が鈍化したのが響いた。ただ指数を押し下げた要因のうち自動車は8月に販売が持ち直しており、指数が一方的に弱含む可能性は「それほど高くない」(内閣府の経済社会総合研究所)という。一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断は最も強気の「改善を示している」に10カ月連続で据え置いた。
7月は投資財出荷指数(輸送機械を除く)が0.49ポイント、耐久消費財出荷指数が0.32ポイント、それぞれ低下した。鉱工業用生産財出荷指数や生産指数(鉱工業)、商業販売額(卸売業)など、速報段階で算出できる7指標すべてが押し下げ要因となった。全ての指標がマイナスとなるのは、現行の算出基準で遡ると2011年3月以来、6年4カ月ぶり。内閣府は「生産や出荷の指数が近年でみて高くとどまっており、半導体製造装置などで反動減が出た」と説明している。
数カ月先の景気を示す先行指数は0.7ポイント低下の105.0と、3カ月ぶりに低下した。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた期間は景気後退期を示しています。

photo

引用した記事にもある通り、CI一致指数を構成するコンポーネントのうち、トレンド成分ではない7指標がすべてマイナスを示しています。マイナス寄与の大きい順に、投資財出荷指数(除輸送機械)、耐久消費財出荷指数、鉱工業用生産財出荷指数、生産指数(鉱工業)、商業販売額(卸売業)(前年同月比)、商業販売額(小売業)(前年同月比)、有効求人倍率(除学卒)となっています。特に、投資財出荷のマイナスが大きくなっています。ただ、これも引用した記事にもあるように、8月には我が国のリーディング・インダストリーである自動車販売がすでに持ち直していますので、CI先行指数が下降しているとはいえ、このまま景気動向指数が下降を続けるとは私も想定していません。従って、基調判断は「改善」で据え置かれており、判断根拠としては、3か月後方移動平均は▲0.36ポイント下降しているものの、振幅の目安となる標準偏差の1.04には遠く及びませんし、7か月後方移動平均はむしろ+0.16ポイントの上昇を示しており、12か月連続の上昇となっています。
なお、CI先行指数のマイナス寄与は、鉱工業用生産財在庫率指数、新設住宅着工床面積、新規求人数(除学卒)などで大きくなっています。いずれにせよ、CI一致指数は鉱工業生産指数(IIP)との連動性が高く、7月減産の後、過大推計のバイアスがあるとはいえ、製造工業生産予測調査で8月は前月比+6.0%の上昇を示していますので、来月の景気指数ではCI一致指数はプラスを記録するんではないかと私は楽観しています。

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