リクルートジョブズによる派遣スタッフとアルバイト・パートの平均時給調査やいかに?
明日の雇用統計の公表を前に、ごく簡単に、リクルートジョブズによる非正規雇用の時給調査、すなわち、アルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の11月の調査結を見ておきたいと思います。

ということで、上のグラフを見れば明らかなんですが、アルバイト・パートの平均時給は引き続き2%台で堅調に推移していて、特に11月統計では1,024円と2006年1月の統計開始以来の過去最高水準を記録した一方で、派遣スタッフの平均時給はマイナスを記録する月も見られています。すなわち、昨年2016年9月から今年2017年8月までの12か月のうち10か月で前年同月比マイナスとなっていましたが、直近のデータでは2017年9月は+2.6%、10月も+2.4%、11月も+1.9%とそこそこの伸びを記録しています。地域的には、9~11月の足元で、東海圏の伸び率が高い一方で、関東圏と関西圏は低い伸び率にとどまっています。まあ、従来からそうだといえば、そうなんですが、特に9~11月の足元ではこれが目立っている気がします。職種としてはデザイナー、Web関連、編集・制作・校正などのクリエイティブ系が+2.3%増と特に大きな伸びを示すとともに、医療介護・教育系が▲1.2%減と下げています。ボリュームの大きな職種だけに、全体への影響も小さくありません。給与水準が低い一方で求人ボリュームの大きな医療介護系が、全体としての派遣スタッフ給与の足を引っ張っているとの分析もありましたが、地域別、職種別の特徴、というか、格差が拡大したんではないかという見方も成り立つような気がします。ただし、アルバイト・パートの時給は1月を底として12月に向けて上昇するという季節的な変動を伴いつつも、年をまたいでかなり単調に増加しているように見受けられます。引き続き、非正規雇用の求人は堅調と考えてよさそうです。
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