ユーラシア・グループによる2018年のトップリスクやいかに?
やや旧聞に属する話題かもしれませんが、イアン・ブレマー率いるユーラシア・グループから2018年のトップリスク10項目が明らかにされています。今どきのことですから、詳細な内容のpdfの全文リポートもアップされています。もうすぐ、1月23日からダボス会議が開催され、その少し前には「グローバル・リスク報告書」が明らかにされることとなろうかと思いますし、簡単に取り上げておきたいと思います。といっても、上のリポート表紙画像に10項目が明らかに読み取れるでしょうし、専門外のエコノミストとして、10項目を羅列するだけですので、悪しからず。
- China loves a vacuum
- Accidents
- Global tech cold war
- Mexico
- US-Iran relations
- The erosion of institutions
- Protectionism 2.0
- United Kingdom
- Identity politics in southern Asia
- Africa's security
それから、10項目の番外編として、Red herrings が上げられています。トランプ政権のツイッター発信などを念頭に置いているようで、ミスリードされないように、とのご注意かと私は受け止めています。繰り返しになりますが、エコノミストとしてコメントできそうなのは、7番目の新たな保護主義の台頭と8番目の英国のEU離脱、いわゆるBREXITくらいであり、主として地政学的なほかのリスクについては、何とか一般常識として理解している範囲にとどまります。1番目の中国については、米国のトランプ政権が世界的なリーダーシップを放棄しつつあり、その真空を埋めて世界のトップリーダーになるべく活動を活発化させる、ということなんでしょうが、2番めの偶発的衝突なんて、私にはサッパリ予想できません。でも、昨年の2017年のトップリスクには9番目に North Korea が入っていましたので、それなりに、信頼性は高そうな気もします。なお、取りあえず、我が国の財政破綻はアジェンダには上っていないように私は受け止めました。
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