まだ、パソコンは入院中ですが、来週あたりには退院できそうな情報が寄せられています。でも、ハードディスクが初期化されて工場出荷時の状態に戻されてのご帰宅ですので、本格的に使えるようになるまで少し時間がかかりそうです。この影響で経済書の読書が大きく減少している気がします。
ということで、我が家ではなくヨソから読書記録だけアップしておきますが、まず、4月最終日から5月第1週、すなわち、4月29日(日)から5月5日(土)の読書は以下の通りです。
まず、ブレット・キング『拡張の世紀』(東洋経済) です。未来予想の本ですが、どこまで正確なのかは判りません。
次に、新井紀子『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済) です。シンギュラリティは来ないし、AIが人間に取って代ることはないという結論ですが、実は、AIが苦手な分野は現在の子供達にも苦手であり、読解力の強化の重要性を強調しています。
次に、清水真人『平成デモクラシー史』(ちくま新書) です。日経新聞記者による平成の政治史です。
次に、菅原潤『京都学派』(講談社現代教養新書) です。戦争推進派だった京都学派の哲学を取り上げています。
最後に、根井雅弘『サムエルソン』(中公文庫) です。数年前に選書で出版されたものの文庫化です。サムエルソン教授のどのバージョンのテキストを読んだかでエコノミストの世代が判ると著者は主張しますが、私は原書第10版でした。もちろん、サムエルソン教授の単著であり、上下2分冊でハードカバーの箱入り豪華本です。まだ、我が家の本棚に飾ってあります。
次に、5月第2週6日(日)から12日(土)の読書は以下の通りです。
まず、玄田有史『雇用は契約』(筑摩選書) です。幸福学ではなく、労働経済学の本です。特に雇用契約の期間を重視しています。
次に、ピーター・ラビンズ『物事のなぜ』(英治出版) です。精神科医が因果関係の把握などを考察していますが、物理学のの不確定性定理や数学・論理学の不完全性定理なども引きつつ、真実の把握は不可能という結論です。
次に、マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』(堀之内出版) です。マルクス主義的なポストモダン・ポスト構造主義の観点から資本の運動と資本主義を論じています。経済学というより哲学のカテゴリーかと考えます。
次に、志賀健二郎『百貨店の展覧会』(筑摩書房) です。単なる小売業にはとどまらない文化の拠点としての百貨店の役割を強調しています。
次に、萩尾望都『私の少女マンガ講義』(新潮社) です。イタリアでの講演録ほかが収録されています。少女マンガといえば、私は1980年代の山岸涼子「日出処の天子」が好きでした。
最後に、望月麻衣『京都寺町三条のホームズ』(双葉文庫) です。7巻まで既読だったんですが、主人公の葵が大学生になってからの8~9刊を読みました。今夏からアニメ化されるそうです。たぶん、私は見ないと思います。
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