ライムライトによる「デジタルライフスタイルに関する調査 - 2018年」やいかに?
ニュースで流れたのが6月終わりだったと記憶していますので、かなり旧聞に属する話題ですが、デジタルコンテンツ配信技術会社のライムライト・ネットワークスから「デジタルライフスタイルに関する調査 - 2018年」の結果が明らかにされています。先進国とアジア新興国・途上国であるフランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、マレーシア、シンガポール、韓国、英国、米国の18歳以上の回答者5,000人を対象にアンケート調査を実施しており、日本はかなりデジタル化が遅れている、という結果が示されています。私自身の興味の範囲で、いくつかテーブルを引用しつつ簡単に取り上げておきたいと思います。
まず、リポートから、新聞の入手に関する質問の回答結果を引用すると上のテーブルの通りです。宅配のシステムが発達しているからか、調査対象国の中で唯一日本では新聞のハードコピーを購入が過半に達しています。ハードコピー購入比率が30%に達しているのも他にはドイツだけですし、しかも、日本ではオンラインで読む比率が他国と比較してもメチャメチャに低いのが読み取れます。私自身はハードコピーとオンラインの「どちらも派」なんですが、先進国の中では、というよりも、アジアの新興国と比べても、新聞というメジャーなメディアへの接し方が、日本ではデジタルになっていないのが伺えます。
次に、リポートから、書籍の入手に関する質問の回答結果を引用すると上のテーブルの通りです。新聞の入手ほど日本が極端に他国と比較してデジタル化が遅れているとは見えませんが、ここでも、よく似た傾向が現れています。新聞の入手と違って、「オンラインで読む」という選択肢がないようですが、調査対象各国の中で日本は電子書籍の割合がもっとも低くて、ハードコピーの割合がもっとも高いとの結果が示されています。私自身については、書籍は購入せず図書館で借りるケースが多いんですが、ハードコピーで読むことしかしておらず、電子書籍は無料で「もらった」場合とかの例外的な位置づけだったりします。
新聞や書籍以外にも、ビデオ視聴や音楽は世界的にストリーミングに移行しているんですが、日本ではDVDの購入・レンタルやオーディオCDの購入も多い、とか、スマートスピーカーの普及率は日本が最低、といった結果が示されています。でも、リポートを明らかにした調査会社では、結論で「逆に、今後伸びる余地が大きい」との非常なポジティブ・シンキングをしていたりします。ご参考まで。
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