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2018年10月25日 (木)

やや上昇幅を縮小させつつも+1%超を続ける企業向けサービス物価上昇率!

本日、日銀から9月の企業向けサービス物価指数 (SPPI)が公表されています。前年同月比上昇率でSPPI上昇率は前月から小幅に縮小して+1.2%を示しています。国際運輸を除く、コアSPPIの上昇率も+1.0%とやや上昇幅を縮小しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

9月の企業向けサービス価格、前年比で上昇続く 人手不足背景に
日銀が25日発表した9月の企業向けサービス価格指数(2010年平均=100)は105.0となり、前年同月比1.2%上昇した。伸び率は8月確報から0.1ポイント縮まった。テレビ広告への出稿意欲が盛り上がりを欠き広告関連が振るわなかったほか、北海道地震など自然災害の影響で宿泊サービスが上昇幅を縮めたことが影響した。
もっとも、人手不足を背景とした人件費上昇の圧力は引き続き強い。指数が前年比で上昇するのは63カ月連続だった。四半期でみると7~9月期は1.2%上昇と、消費増税の影響を受けた時期を除けば、1993年1~3月期以来、およそ25年ぶりの高い伸び率だった。日銀は「基調は引き続きしっかりしている」(調査統計局)と判断している。
企業向けサービス価格指数は輸送や通信など企業間で取引するサービスの価格水準を総合的に示す。対象147品目のうち、前年比で価格が上昇したのは82品目、下落は27品目だった。上昇から下落を引いた差は55品目となり、差し引きでのプラスは22カ月連続となった。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、企業向けサービス物価指数(SPPI)上昇率のグラフは以下の通りです。サービス物価(SPPI)上昇率及び変動の大きな国際運輸を除くコアSPPI上昇率とともに、企業物価(PPI)上昇率もプロットしてあります。なお、影をつけた部分は景気後退期を示しています。

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引用した記事にもある通り、企業向けサービス価格指数(SPPI)が前年同月比でプラスを記録するのは63か月連続、すなわち、5年超ということになります。しかも、4月統計で+1.0%に達してから、その次の5月統計こそ+0.9%に逆戻りしましたが、6月統計以降は直近の9月統計まで4か月連続で+1%超の上昇を続けています。その上、エネルギー価格上昇の影響を受けやすい国際運輸を除くコアSPPIの上昇率がヘッドラインを下回っていますから、エネルギー価格の影響を受けた上昇というよりも、人手不足に起因する物価上昇という色彩が強く感じられます。特に、大類別ベースでは運輸・郵便が引き続き+2%超の上昇率を示し、小類別ベースでも諸サービスのうちの土木建築サービス、労働者派遣サービス、警備などが高い上昇率を示しています。他方で、単月の結果ながら、8月に前年同月比で+1.1%を記録していた広告が9月には▲0.4%に落ちています。景気敏感産業だけに、やや気がかりではあります。景気循環局面としては、世界経済レベルながらピークを越えた可能性が指摘されている中で、我が国景気の持続性も気がかりではあるものの、少子高齢化などの人口動態要因により人手不足は長期化する可能性もあり、SPPI上昇率も高めの推移を続ける可能性が高い、と私は考えています。

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