甲田まひるのデビュー・アルバム「Plankton」はややビミョーな評価か?
このところ、新しいアルバムを聞いていなかったんですが、先週は甲田まひるの「Plankton」を聞きました。16歳だか、17歳だかの10代女子高生のピアノを中心とするピアノトリオの演奏です。まず、アルバムの曲の構成は以下の通りです。
- Un Poco Loco (Bud Powell)
- Cleopatra's Dream (Bud Powell)
- Indiana (take 1) (James F. Hanley)
- Indiana (take 3) (James F. Hanley)
- Ruby、My Dear (Thelonious Monk)
- Plankton
- Celia (Bud Powell)
- Tempus Fugit (Bud Powell)
- Lady Bird (Tadd Dameron)
- Lament (J.J. Johnson)
- Ask Me Now (Thelonious Monk)
- My Crush
ずらりと12曲の中で4曲、⅓ はバド・パウエルの作品が並びます。バド・パウエル以外は、カッコ内に示してある通り、3曲目と4曲目がジェームズ・ハンリー、5曲目と11曲めがセロニアス・モンク、9曲目はタッド・ダメロン、10曲目がJ.J.ジョンソン、そして、無印の6曲目と最後の12曲目が甲田まひるのオリジナルとなっています。
バド・パウエルに何らかの思い入れのようなものがあるような気もしますが、私の耳にはセロニアス・モンクの曲の方がピアノの出来はいいように思われました。今年2018年5月の発売で、このピアニストのメジャーデビュー作です。発売時点で、「17歳の誕生日前夜」と宣伝文句にありましたから、高校生ということかもしれません。ですから、2001年生まれの奥田弦は同い年かもしれません。小学生くらいでデビューした奥田弦は例外としても、松永貴志もデビュー時点の年齢はそんなもんだったような気がします。デビュー作品から2-3枚目のアルバムの時点の松永貴志と比較するのは反則、というか、酷かもしれませんが、少なくとも、私は松永貴志の方が完成度高いピアノだったと記憶しています。まあ、何といいましょうか、Mappyとして世界中に14万人を超えるフォロワーを持つインスタグラムのファッショニスタとしての知名度も加味した評価で判断するんですかね。私は松永貴志のデビュー翌年の2作目のアルバム「Today」はウォークマンに入れて愛聴していますが、この甲田まひるの「Plankton」はビミョーなところです。トリオを組んだドラムスの石若駿は私が前々から評価している若手なんですが、ややブラッシングが多かった気がします。
| 固定リンク
コメント