マクロミル・ホノテによる「AIに置き換わる職業」に関する世論調査結果やいかに?
先週木曜日の10月25日にネット調査大手のマクロミルから「AIに置き換わる職業」に関する世論調査の結果が明らかにされています。専門家の見識によるキチンとした精査を経たテクニカルな結果ではなく、あくまで、世論調査結果であって、人々がどのように想像しているか、ですので、どこまで当てになるかどうかは別にして、世間一般のイメージのようなものは、ほのかに伝わって来るような気がします。まず、マクロミル・ホノテのサイトから調査結果のTOPICSを4点引用すると以下の通りです。
TOPICS
- AI導入を進めるべき職業は「工場作業員」54%、必ず人間が行うべき職業は「医師」57%
- クリエイティビティを要する「ミュージシャン」「小説家」は、6割強が“AIに置き換わらない”と予想
- 「労働力の確保」に期待する人が7割弱、一方で「雇用喪失」の心配も5割
- 66%がAIの普及を「歓迎すべき」
その昔の2015年12月に、野村総研が英国オックスフォード大学のオズボーン准教授やフレイ博士との共同研究により、コンピューター技術による代替確率を試算した結果があり、「人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業」と、その逆の「人工知能やロボット等による代替可能性が低い100種の職業」が明らかにされていたりするわけで、そういった専門家の分析結果ではなく、あくまで、一般人を対象にした世論調査結果なんですが、それなりに、世間一般の雰囲気をよく捉えているような気もします。いくつか図表を引用しつつ簡単に取り上げておきたいと思います。
マクロミル・ホノテのサイトから、AIに置き換わると思う職業・置き換わらないと思う職業 上位5位 のテーブルを引用すると上の通りです。実は、グラフの引用はしていませんが、この前に、AI導入を進めるべき職業とAIの導入が望まれていない職業のアンケート結果が示されており、そこで「進めるべき」と「望まれていない」それぞれの職業が上位に来ています。まあ、要するに、実際にどうなるかの予想ではなく、べき論に基づいた結果といえそうです。そこは世論調査らしいといえます。
次に、マクロミル・ホノテのサイトから、AIの普及は歓迎すべきことだと思うか の回答結果のグラフを引用すると上の通りです。実は、私はそれほど楽観的ではないんですが、上のグラフに見られる通り、「歓迎すべき」と「まあまあ歓迎すべき」を合わせると⅔ほどに達しますので、世論調査結果ではおおむね好意的に受け入れられそうな雰囲気が感じられると私は考えています。
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