遠藤征志「源氏物語54帖の響 vol.1」を聞く!!
遠藤征志「源氏物語54帖の響 vol.1」を聞きました。アルバムは全12曲収録しており、構成は以下の通りです。
- 桐壺 (桐壺更衣)
- 葵 (葵の上)
- 葵 (六条御息所)
- 若紫
- 花宴 (朧月夜)
- 末摘花
- 紅葉賀 (藤壺)
- 夕顔
- 花散里
- 空蝉
- 須磨
- 明石
私がアルバムを聞くくらいですから、奏者はジャズピアニストであり、アルバムはピアノソロです。副題は「文字の源氏を音の源氏へ」となっています。幻想的というと少し違う気はしますが、余韻のある、また、ふくらみのあるメロディと思わせぶりな奏法、という気がします。古い気はしません。なお、このアルバムはvol.1なんですが、『源氏物語』の54帖をすべてピアノソロ、かどうかは知りませんが、現代の音や曲として表現するというプロジェクトのようです。はばかりながら、私は円地文子現代訳で『源氏物語』全54帖を読んでいますが、果たして、現代日本人、というか歴代日本人でもいいんですが、そもそも音になる前の文字の『源氏物語』をどれくらいの割合で読んでいるんでしょうか。疑問が起こります。とても壮大かつ華麗なプロジェクトだと思うんですが、現代に生きる日本人にはやや壮大過ぎる気もしないでもありません。
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