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2019年2月15日 (金)

日本経済研究センター(JCER)研究員報告書「貿易戦争のCGEモデル分析」はやっぱり米中貿易戦争の我が国への影響は軽微と分析!

やや旧聞に属する話題ながら、1月31日付けで日本経済研究センター(JCER)から研究員報告書「貿易戦争のCGEモデル分析」が明らかにされています。サイトには英文要旨のpdfファイルもアップロードされています。タイトル通りに、CGEモデルによる分析結果が示されており、すでに発動されている鉄鋼・アルミニウムに対する関税(シナリオ1)、すでに明らかにされている米国による総額2,500憶ドル相当の中国輸入品への課税(米中関税第1弾から第3弾、シナリオ2)、さらに、検討されている政策として、米中第4弾(シナリオ3)、自動車・自動車部品関税(シナリオ4)、のそれぞれについて推計されており、シミュレーションの結果、シナリオ1から4がすべて実施された場合、世界のGDPは▲0.2%減少し、米国は▲0.8%、中国は▲0.7%減少する一方で、日本への影響は▲0.1%に達しない限定的な影響との結論を得ています。このブログでも、昨年2018年7月24日付けで大和総研から明らかにされた2本のリポートを引用して、「日本経済へのマイナスの影響は決して大きくない」との結論を紹介しています。以下に、日本経済研究センターの研究員報告書から、CGEモデル分析結果のグラフを引用しておきます。

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