日銀「さくらリポート」に見る地域経済動向やいかに?
昨日午後に、日銀から4月の「さくらリポート」が公表されています。各地域の景気の総括判断をみると、引き続き、すべての地域で「拡大」または「回復」が維持されています。ただ、前回2019年1月のリポートと比較すると、北海道だけは地震の下押し圧力が解消したことから判断を引き上げているものの、輸出・生産面で中国など新興国をはじめとする世界経済の減速の影響が指摘される中、3地域(東北、北陸、九州・沖縄)が判断を引き下げる一方、5地域(関東甲信越、東海、近畿、中国、四国)が判断を据え置いています。以下のテーブルの通りです。なお、転記は誤りなきよう慎重に行っているつもりですが、タイプミスもありえますので、引用は日銀のサイトからお願いします。
【2019年1月判断】 | 前回との比較 | 【2019年4月判断】 | |
北海道 | 基調としては緩やかに回復しており、北海道胆振東部地震の影響による下押し圧力は緩和を続けている | ↗ | 緩やかに回復している |
東北 | 緩やかな回復を続けている | ↘ | 一部に弱めの動きがみられるものの、緩やかな回復を続けている |
北陸 | 拡大している | ↘ | 緩やかに拡大している |
関東甲信越 | 緩やかに拡大している | → | 輸出・生産面に海外経済の減速の影響がみられるものの、緩やかに拡大している |
東海 | 拡大している | → | 拡大している |
近畿 | 緩やかな拡大を続けている | → | 緩やかな拡大を続けている |
中国 | 緩やかに拡大している | → | 緩やかに拡大している |
四国 | 回復している | → | 回復している |
九州・沖縄 | しっかりとした足取りで、緩やかに拡大している | ↘ | 緩やかに拡大している |
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