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2019年7月29日 (月)

6月統計の商業販売統計に消費税率引き上げの駆け込み需要は見られるか?

本日、経済産業省から6月の商業販売統計が公表されています。ヘッドラインとなる小売販売額は季節調整していない原系列の統計で前年同月比+0.5%増の11兆8220億円、季節調整済み指数は前月から横ばいを記録しています。統計作成官庁である経済産業省では、小売業販売の基調判断を「持ち直しの動きがみられる」と、前月までの「一進一退」から上方修正しています。まず、日経新聞のサイトから関連する記事を引用すると以下の通りです。

6月の小売販売額、0.5%増 増税前の駆け込み需要、基調判断を上方修正
経済産業省が29日発表した6月の商業動態統計(速報)によると、小売販売額は大型家電の好調などを背景に、前年同月比0.5%増の11兆8220億円となった。増加は20カ月連続。経産省は小売業の基調判断を「持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。
業種別で見ると、9業種のうち5業種でプラスとなった。エアコンや洗濯機など「機械器具小売業」は消費増税前の駆け込み需要が入り、5.6%増となった。6月は気温があまり上昇せず、風邪薬など「医薬品・化粧品小売業」も2.0%増と32カ月連続で上昇した。
大型小売店の販売額は、百貨店とスーパーの合計で0.3%減の1兆5977億円だった。既存店ベースでは0.5%減だった。コンビニエンスストアの販売額は1.4%増の1兆116億円で、76カ月連続の増加となった。

いつもながら、包括的に取りまとめられた記事だという気がします。次に、商業販売統計のグラフは以下の通りです。上のパネルは季節調整していない小売販売額の前年同月比増減率を、下は季節調整指数をそのままを、それぞれプロットしています。影を付けた期間は景気後退期です。

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ということで、今年2019年に入ってからの小売業販売額の季節調整済み系列の前月比を並べると、2019年1月に▲1.8%減とドカンと落ちた後、2月+0.4%増、3月+0.2%増、4月▲0.1%減、5月+0.4%増の後、本日公表の6月は前月から横ばいとなり、2月以降は緩やかな増加を見せています。ただ、6月統計では、季節調整していない原系列の小売業販売額の前年同月比が+0.5%増ですから、先々週7月16日公表の消費者物価指数(CPI)の6月ヘッドライン上昇率の+0.7%に及びませんでしたので、ウェイト構成が違うとはいえ、直感的にはCPIでデフレートした実質の小売業販売額≅消費は前年比でマイナスだった、という結論も出て来そうです。季節調整済み系列の前月比が横ばいというのは、前月統計が10連休のゴールデンウィークで通常よりも上振れていると考えるべきですから、まったく悲観するには当たりません。それから、私は長らく公務員をしていましたので、夏季ボーナスは6月30日と決まっていて、ボーナス支給は6月の消費支出には間に合いませんでしたが、7月の小売業販売額≅消費は、ほとんどの場合、ボーナス支給後でしょうから、来月統計を見てみたい気がします。
また、引用した記事には家電などを含む機械器具小売業の販売額がプラスとなっていることから、エアコンや洗濯機などについて10月1日の消費税率引き上げを前にした駆け込み需要が始まっているような報道ぶりです。ただし、家電と並んでもうひとつの大型耐久消費財の代表として自動車小売業の販売額を見ると、前年同月比で▲0.6%減でした。自販連の普通乗用車と小型乗用車の合計販売台数で見ても6月は前年同月比▲1.8%減でしたから、台数ベースでも金額ベースでも前年比マイナスを記録しています。ですから、もちろん、業種や品目別に見ていっせいに駆け込み需要が始まるわけでもないんでしょうが、政府の政策として駆け込み需要やその後の反動減をならす政策としてポイント還元などが準備されており、また、今回2019年の引き上げ幅が2014年よりも小さいこともあり、直感的には、駆け込み需要は小さい印象を私は持っています。ただし、繰り返しになりますが、夏季ボーナスを手にした消費者が7月にどのような消費行動を取っているかについては注視したいと思います。

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