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2020年4月22日 (水)

3月の生産予測調査ではアニマルスピリッツ指標が大幅低下!!!

一昨日の4月20日に、経済産業省の経済解析室ニュースにてアニマルスピリッツ指標が取り上げられています。3月初旬に調査した3月と4月の生産計画の状況と3月初旬段階での企業のマインドについてリポートしています。軽く予想されることながら、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大により、かなり弱気な結果となっています。

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上のグラフは、経済産業省のサイトからアニマルスピリッツ指標(DI)のグラフと強気と弱気の比率の変化のグラフを引用して結合させています。アニマルスピリッツ指標は鉱工業生産指数(IIP)のコンポーネントのひとつである製造工業生産予測調査の生産計画について、各社品目ごとに生産計画を上方修正した数と下方修正した数を比較して、その比率の差分を計算した結果をDIで示しています。上のグラフのうちの上のパネルの吹出しに見られるように、経験的に▲5を下回ると景気後退の確率が高くなるとされています。私のこのブログでは景気動向指数などから2018年10月を景気の山と仮置していますが、ほぼ似通った結果が示されているような気がします。3月の試算結果は▲18.2となっています。加えて、強気と弱気の比率も3月から大きく弱気に振れているのが下のパネルから見て取れます。ただし、今年2020年3月の結果はリーマン証券が破綻した2008年9月の結果にはまだ達していませんが、先行き、4月や5月については現在のコロナウィルス・ショックはリーマン・ショックを上回る負のインパクトを持っている可能性が十分あると考えるべきです。現在の段階はまだ中間報告に過ぎないと考えるエコノミストは私だけではないと思います。

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