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2020年8月 5日 (水)

やっぱり、景気の谷は今年2020年5月か?

先週金曜日7月31日に、第一生命経済研から「景気動向指数(2020年6月)の予測」と題するリポートが明らかにされており、副題は「景気の谷は2020年5月か」となっています。リポートの中で、景気動向指数のうちの一致指数について前月差+3.4ポイントの上昇、5か月ぶりの上昇と予想しています。その上で、鉱工業生産指数(IIP)とともに公表される製造工業生産予測指数において7月、8月とぞうさんが予想されていることから、CI一致指数が5月でボトムをつけた可能性を示唆し、「感染急拡大による景気腰折れといった事態が避けられるのであれば、2020年5月が景気の谷になるだろう」と結論しています。

 

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上のグラフは、第一生命経済研のリポートから引用しています。内閣府による「CIによる景気の基調判断」の基準に従えば、現在、5月統計まで10か月連続の「悪化」が「下げ止まり」に変更されるためには、当月の前月差の符号がプラスであることに加えて、3か月後方移動平均(前月差)の符号がプラスに変化し、かつ、プラス幅(1か月、2か月または3か月の累積)が1標準偏差分以上、必要となります。4~5月の落ち込みが大きかっただけに、そう簡単に基調判断は変更されないものと私は考えていますが、「悪化」の判断の際にはメディアなどがそれなりに取り上げましたし、「下げ止まり」に上方修正された際にも、それなりにマインドの改善が見られそうな気がしなくもありません。密かに期待しています。

 

最後に、CIにせよ、DIはもっとながら、内閣府では景気動向指数の作成方法はかなり透明に公表しています。私も10年ほど前の長崎大学の紀要論文 "Identifying Trough of Recent Recession in Japan: An Application of Stochastic Business Indicator" で、確率的景気指標とともに取り上げた記憶があります。それでも、その昔には、シンクタンクの中には計算を間違うところがあったのも事実です。まあ、5月が底という結論に大きな影響はないものと思いますが、金曜日8月7日の統計公表を待ちたいと思います。

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