4-6月期GDP統計1次QEを受けた短期経済見通しやいかに?
先週月曜日8月17日に内閣府から公表された4~6月期GDP統計速報1次QEを受けて、シンクタンクや金融機関などから短期経済見通しがボチボチと明らかにされています。四半期ベースの詳細計数まで利用可能な見通しについて、今年度2020年度いっぱい、すなわち、2021年1~3月期くらいまで、さらに、2020~2021年度について取りまとめると以下の通りです。なお、下のテーブルの経済見通しについて詳細な情報にご興味ある向きは一番左の列の機関名にリンクを張ってありますから、リンクが切れていなければ、pdf 形式のリポートが別タブで開いたり、ダウンロード出来たりすると思います。計数の転記については慎重を期しているつもりですが、タイプミスもあり得ますので、各機関のリポートでご確認ください。なお、"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまで でクリックしてみましょう。本人が知らないうちにAcrobat Reader がインストールしてあって、別タブが開いてリポートが読めるかもしれません。
機関名 | 2020/4-6 | 2020/7-9 | 2020/10-12 | 2021/1-3 | FY2020 | FY2021 |
actual | forecast | |||||
日本経済研究センター | ▲7.8 (▲27.8) | +3.2 (+13.5) | +1.2 (+4.7) | ▲0.6 (▲2.2) | ▲6.5 | +4.2 |
日本総研 | (+14.9) | (+8.8) | (+3.6) | ▲5.4 | +3.4 | |
大和総研 | (+13.0) | (+5.2) | (+4.5) | ▲6.0 | +3.4 | |
みずほ総研 | +3.5 (+14.9) | +0.9 (+3.8) | +0.9 (+3.7) | ▲6.0 | +3.4 | |
ニッセイ基礎研 | +3.1 (+13.1) | +1.8 (+7.4) | +0.9 (+3.6) | ▲5.4 | +3.6 | |
第一生命経済研 | +3.6 (+15.4) | +0.5 (+2.0) | +0.7 (+2.8) | ▲6.1 | +3.4 | |
三菱UFJリサーチ&コンサルティング | +3.0 (+12.8) | +1.0 (+3.9) | +1.7 (+7.0) | ▲6.5 | +4.2 | |
三菱総研 | +2.7 (+11.2) | +1.0 (+4.1) | +0.8 (+3.3) | ▲6.6 | +3.3 | |
SMBC日興証券 | +2.8 (+11.6) | +1.9 (+7.8) | +1.1 (+4.3) | ▲6.0 | +4.8 | |
農林中金総研 | +3.7 (+15.5) | +0.1 (+0.3) | +0.2 (+0.9) | ▲6.7 | +2.5 | |
東レ経営研 | +2.7 | +0.8 | +0.5 | ▲6.7 | +2.8 |
各列の計数については上段のカッコなしの数字が季節調整済み系列の前期比で、下段のカッコ付きの数字が前期比年率となっています。4~6月期までは内閣府から公表された1次QEに基づく実績値、7~9月期からは見通しであり、すべてパーセント表記を省略しています。なお、いくつか、前期比のみとか、前期比年率のみの公表のシンクタンクがありますが、カッコのあるなしで見分けられることと思います。ということで、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により今年2020年4~6月期が大きなマイナス成長となったのに続き、7~9月期にはリバウンドがあるものの、その先の10~12月期から2021年1~3月期まで含めても、4~6月期のマイナスには届きません。従って、2020年度については、▲6%台のマイナス成長と見込むシンクタンクが多いようです。2021年度にはリバウンドが見られるんですが、これも2020年度のマイナスに届かない見込みが示されています。先行きの回復は緩やかなものとなりそうです。
下のグラフは、ニッセイ基礎研のリポートから引用しています。
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