飯田泰之・井上智洋・松尾匡[編]『教養のための経済学 超ブックガイド88』(亜紀書房)をご寄贈いただく!
先日、亜紀書房の編集者の方から飯田泰之・井上智洋・松尾匡[編]『教養のための経済学 超ブックガイド88』(亜紀書房)をご寄贈いただきました。かんたんに読書感想文を取りまとめておきたいと思います。
ちゃんと数えていないんですが、10人余りの著者がジャンル別に、「景気」、「格差・貧困」、「雇用・教育」、「国際経済」、「社会保障」、「地域経済」、「人口減少・高齢化」、「環境問題」、「先進技術」、「統計」、「経済学史」、「経済理論」のテーマに関するブックガイドを書いています。それに、冒頭に編者3人による対談、さらに、あとがきもあります。本書の場合、あくまでブックガイドですから、収録された新書、というか、私の直感的な印象ながら新書が多く、半分近くを占めそうな気がしますが、収録された本を読者自身が読むためのブックガイドです。別のタイプの紹介本で、古今の名著をダイジェストして、それを読まなくても読んだ気分にさせる、というタイプのブックガイドもありますが、本書はそうではなく、あくまで読者が今後の読書の参考にするためのブックガイドです。でも、本書の読者の中の一定割合は、本書で紹介されている本を読んだつもりになる人がいそうな気がします。
ということで、繰り返しになりますが、紹介され収録されているのは手軽に読める新書の割合が高くなっています。実は、最近、私の読書も出来る限り新書を取り入れようと考えているところでしたので、とてもタイムリーな印象です。もちろん、例外はありまして、アトキンソン教授の『21世紀の不平等』とかの数冊くらいです。上のいくつかのジャンルのうち、私が読了している割合が高かったのが「統計」です。他にも親しんだ本が収録されています。でも、経済学のブックガイドながら、なぜか、金融と財政については着目されていません。やや不思議な気がします。
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