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2020年9月14日 (月)

インテージによる「新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う外出自粛による家庭のエネルギー消費への影響分析」やいかに?

やや旧聞に属する話題ながら、先週水曜日の9月9日にインテージから「新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う外出自粛による家庭のエネルギー消費への影響分析」と題するリポートが明らかにされています。住環境計画研究所との共同調査のようです。まず、インテージのサイトから調査結果のポイントを5点引用すると以下の通りです。

[ポイント]
  • 在宅勤務とエネルギー消費量の関係: 集合住宅に住む単身世帯では、在宅勤務実施がエネルギー消費量に与える影響が大きい
  • 在宅勤務実施世帯の省エネ意識: 在宅勤務日数の増えた世帯では、省エネ意識が高まった世帯と少々緩んだ世帯がそれぞれ若干増加している
  • 在宅勤務実施世帯における負担感・満足度: 在宅勤務日数が増えると、仕事の負担を感じる割合が若干増加している。一方で生活全般については、不満を感じる割合も、満足を感じる割合も若干増加している
  • 在宅勤務と自宅での調理食数: 在宅勤務日数の増えた世帯において、平日昼の調理食数が顕著に増加している
  • 在宅勤務と光熱費の意識: 在宅勤務日数が増えると、光熱費が増えたと感じる割合が高くなり、今夏の光熱費を心配する割合も高くなっている

ということで、ほぼほぼ、これでもう十分という気がします。でも、それでは愛想がなさそうに思いますので、少しグラフを引用しておきます。

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上のグラフは、インテージのサイトから 家庭内エネルギー消費量(電気・ガス合計)2020年2-4月の推移 を引用しています。季節的に、徐々に春うららかとなって、暖房目的をはじめとするエネルギーが減少するんですが、真ん中のパネルの集合住宅に住む単身世帯においては、在宅勤務の日数変化によるエネルギー消費量への影響が大きい、という結果が現れています。在宅勤務が多くなって家にいるために、エネルギー消費の減り方が鈍いわけです。逆に、一戸建てにせよ集合住宅にせよ、2人以上世帯のエネルギー消費に在宅勤務が影響しない方がむしろ不思議な気がするのは、私だけでしょうか?

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上のグラフは、インテージのサイトから 平日昼の世帯員1人当たり調理食数の1月以前からの変化 を引用しています。見れば明らかな通り、在宅勤務日数が増加した世帯では平日昼の調理食数が増加しています。当然です。これまた当然ながら、5日以上増の世帯では世帯員1人当たりの平日昼の調理食数が大きく、0.5人分以上増加した割合が特に大きいセグメントを赤い枠線で囲っています。1月比で見て、4月にはかなり増加を見せている一方で、慣れがあったのか、6月ではそうでもないのが少し不思議な気もします。

もう、もっとも暑い時期は過ぎた気もしますが、今夏のエネルギー事情はどうだったのでしょうか。あくまで一般論ながら、各家庭で個別にエアコンを使うよりも、オフィスで多人数を一気に冷やしたほうがエネルギー効率がいいように、私のようなシロートには思えるます。でも、夏の甲子園野球が中止になったりして、その分、エネルギー消費も少なかった可能性がなくはありませんし、在宅勤務と併せてどのような実態だったのか、やや気にかかるところです。

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