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2020年11月27日 (金)

リクルートジョブズによる10月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給やいかに?

来週火曜日12月1日の雇用統計の公表を前に、ごく簡単に、リクルートジョブズによる10月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の調査結果を取り上げておきたいと思います。

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アルバイト・パートの時給の方は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響などにより、ジワジワと停滞感を増していて、10月にはとうとう前年同月比で+1.3%まで上昇幅が縮小したのは上のグラフで見て取れると思います。他方、派遣スタッフの方は5月以降のデータが跳ねています。上のグラフの通り、10月にはとうとう前年同月比で+5.2%に達しました。現時点で判断するのはややムリで、何があったのかは私には判りかねます。
まず、アルバイト・パートの平均時給の前年同月比上昇率は繰り返しになりますが、とうとう+1%台の伸びまで縮小し、人手不足がメディアで盛んに報じられていた昨年暮れあたりの+3%を超える伸び率から比べるとかなり低下してきています。三大都市圏の10月度平均時給は前年同月より+1.3%、+14円増加の1,088円を記録しています。職種別では「営業系」(+49円、+3.8%)、「専門職系」(+23円、+2.0%)、「事務系」(+18円、+1.6%)、「製造・物流・清掃系」(+12円、+1.1%)の4職種で前年同月から増加し、「販売・サービス系」(▲4円、▲0.4%)と「フード系」(▲13円、▲1.3%)の2職種で減少となっています。例月になく、営業系が大きな伸びを見せたのは、テレフォンアポインターが+87円、+6.7%増を記録したからです。地域別でも、首都圏・東海・関西のすべてのエリアで前年同月比プラスを記録しています。
続いて、三大都市圏全体の派遣スタッフの平均時給は、昨年2019年7月統計から先月2020年4月統計まで10か月連続でマイナスを続けた後、5月度以降給は前年同月から大きく増加し、9月も+3.5%、57円増加の1,690円に増加しています。職種別では、「医療介護・教育系」(+71円、+4.9%)、「営業・販売・サービス系」(+33円、+2.4%)、「IT・技術系」(+42円、+2.0%)、「クリエイティブ系」(+16円、+0.9%)の4職種が前年同月比プラスとなり、マイナスは「オフィスワーク系」(▲7円、▲0.5%)だけにとどまっています。なお、9月統計で前年同月比マイナスだった「営業・販売・サービス系」が10月統計ではそこそこのプラスに転じたのは、旅行関連の+97円、+6.7%増が寄与しているという気がします。GoToトラベルのあだ花だと私は受け止めています。また、地域別でも、首都圏・東海・関西のすべてのエリアでプラスを記録しています。1年近く前年同月比マイナスを続けてきた派遣スタッフの時給が5月からジャンプしたのですが、アルバイト・パートの時給上昇率はジワジワと停滞し始めていますし、2008~09年のリーマン・ショック後の雇用動向を見た経験からも、COVID-19の経済的な影響は5月ころに底を打ったように見えるものの、雇用については典型的には失業率などで景気動向に遅行するケースが少なくないことから、先行き、非正規雇用の労働市場は悪化が進む可能性がまだ残されていると覚悟すべきです。同時に、相反することながら、意外と底堅いという印象もあります。この底堅さが、一昨日の企業向けサービス価格指数(SPPI)の動きの背景をなしているのではないか、という気もします。

最後に、リクルートジョブズでは、先月9月統計からアルバイト・パートだけ北海道と福岡県のデータの公表を始めています。現時点では、首都圏・東海・関西にはまだ統合されていませんし、派遣スタッフはなくアルバイト・パ^トだけのようですので、そのうちに様子を見つつ私の方でも考えたいと思います。

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