« 終盤辛くも逃げ切ってロッテと1勝1敗!!! | トップページ | 阪神打線がロッテに打ち負ける!!! »

2021年5月27日 (木)

リクルートジョブズによる4月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給やいかに?

明日金曜日の5月28日の雇用統計の公表を前に、ごく簡単に、リクルートジョブズによる4月のアルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の調査結果を取り上げておきたいと思います。まず、いつものグラフは以下の通りです。

photo

アルバイト・パートの時給の方は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響などにより、ジワジワと停滞感を増していて、4月にはとうとう前年同月比で+0.7%増まで上昇幅が縮小しています。他方、派遣スタッフの方は昨年2020年5月以降のデータが跳ねています。上のグラフの通り、今年2021年4月にはとうとう前年同月比で+7.6%増に達しています。派遣スタッフの時給の方は、どうやらCOVID-19に伴う正社員の代替需要のような気がします。ただし、正確には現時点で判断するのはややムリで、何があったのかは私には判りかねます。
まず、アルバイト・パートの平均時給の前年同月比上昇率は繰り返しになりますが、4月には+0.7%増の伸びまで縮小し、人手不足がメディアで盛んに報じられていた一昨年2019年暮れのコロナ前の+3%を超える伸び率から比べるとかなり低下してきています。三大都市圏の4月度平均時給は前年同月より+0.7%、+8円増加の1,083円を記録しています。職種別では「事務系」(+32円、+2.8%)、「販売・サービス系」(+14円、+1.3%)、「フード系」(+9円、+0.9%)、「専門職系」(+10円、+0.8%)、「製造・物流・清掃系」(+8円、+0.7%)と幅広い職種で増加を示し、「営業系」(▲13円、▲1.0%)だけが減少となっています。「営業系」が減少なのは、テレフォンアポインターが大きなマイナスを記録しているからです。地域別でも、首都圏・関西では前年同月比プラスだったものの、東海ではマイナスを記録しています。
続いて、三大都市圏全体の派遣スタッフの平均時給は、4月は+122円増加、+7.6%増の1,729円に達しています。職種別では、「IT・技術系」(+125円、+6.1%)が突出して伸びが大きく、「クリエイティブ系」(+61円、+3.4%)、「医療介護・教育系」(+50円、+3.4%)、「営業・販売・サービス系」(+42円、+3.0%)、「オフィスワーク系」(+16円、+1.1%)と、すべての職種で前年同月比プラスを記録しています。地域別でも関東・東海・関西のすべての地域でプラスとなっています。

派遣スタッフの時給が伸びを高めているのに対して、アルバイト・パートの時給上昇率はジワジワと停滞し始めています。新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の経済的な影響は昨年2020年5月ころに底を打ったように見えることから、雇用については典型的には失業率などで景気動向に遅行するケースが少なくないとはいえ、意外と底堅いという印象です。

|

« 終盤辛くも逃げ切ってロッテと1勝1敗!!! | トップページ | 阪神打線がロッテに打ち負ける!!! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 終盤辛くも逃げ切ってロッテと1勝1敗!!! | トップページ | 阪神打線がロッテに打ち負ける!!! »