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2022年1月11日 (火)

2か月連続で改善した11月の景気動向指数はオミクロン株感染拡大前のあだ花か?

本日、内閣府から昨年2021年11月の景気動向指数公表されています。CI先行指数が前月から+1.5ポイント上昇して103.0を示し、CI一致指数も前月から+3.8ポイント上昇して93.6を記録しています。まず、統計のヘッドラインを報じる記事を日経新聞のサイトから手短に引用すると以下の通りです。

21年11月の景気一致指数、3.8ポイント上昇 基調判断は据え置き
内閣府が11日発表した2021年11月の景気動向指数(CI、2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比3.8ポイント上昇の93.6となった。QUICKがまとめた市場予想の中央値は3.7ポイント上昇だった。数カ月後の景気を示す先行指数は1.5ポイント上昇の103.0だった。
内閣府は、一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を「足踏み」に据え置いた。
CIは指数を構成する経済指標の動きを統合して算出する。月ごとの景気変動の大きさやテンポを示す。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。次に、景気動向指数のグラフは下の通りです。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた期間は景気後退期を示しています。

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ということで、統計作成官庁である内閣府では、昨年2021年3月統計から基調判断を上方改定して、8月統計まで6か月連続で「改善」に据え置いた後、引用した記事にもあるように、9月統計から「足踏み」に下方修正して、先月の10月統計、そして、本日公表の11月統計でも据え置かれています。基準がどうなっているかというと、「3か月後方移動平均が3か月連続して上昇していて、当月の前月差の符号がプラス」となっています。本日公表の11月統計では、7か月後方移動平均は4か月連続でマイナスを続けていますが、基準指標となっている3か月後方移動平均は11月統計からプラスに転じています。5か月振りの上昇です。11月統計について、CI一致指数を詳しく見ると、プラスの寄与が大きい順に、耐久消費財出荷指数、生産指数(鉱工業)、鉱工業用生産財出荷指数、輸出数量指数などとなっており、これらの系列は先月統計では先々月統計の下降からのリバウンドによるプラス寄与でしたが、11月統計では10月統計に継続しての上昇となっています。加えて、11月統計の特徴のひとつは、マイナス寄与が極めて小さい上に、トレンド成分を通じた寄与である労働投入量指数(調査産業計)と営業利益(全産業)のみとなっている点です。したがって、実質的にほぼほぼすべての系列でプラス寄与となっているわけで、10月統計に続いて、緊急事態宣言が解除されたことに伴う景気の拡大であると考えるべきです。ただ、どの時点から顕在化するかは私には判りかねますが、足元の年末年始にはオミクロン変異株が米軍基地の所在する地域をはじめとして感染拡大が進んでまん延防止等重点措置が取られていることは広く報じられている通りであり、先行き景気はまったく不透明です。

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